絵画をオークションに出品するには?出品までの流れと注意点やリスク

「ピカソの絵画が史上最高額で落札」「東洋の陶磁器でいままでの最高落札額を更新」。このようなアート作品や美術品のオークションでの出来事が海外のニュースとして聞かれることが時々あります。高額な美術品の取引の場として、時々見聞きすることがあるこのようなアート・オークションは一般的にはなじみが薄いものですが、実際はどのようなものでしょうか?今回は絵画をお持ちの方のご処分方法の参考として、絵画などのオークションについてご紹介します。
絵画のオークションに関する基礎知識
海外のオークションてして知られているものとして「クリスティーズ」「サザビーズ」があります。両社とも日本窓口となる法人事務所が日本国内にあり、日本にある美術品も世界中でオークションにかけられています。一方、主に日本国内でのオークションを中心に行っている法人も数社あります。絵画のほか、彫刻、工芸品・陶磁器などからブランド品やワインもオークションにかけられています。また、近年では一部の作家が、新作をギャラリーなどのプライマリー・マーケットで販売せず、オークションでの販売を試みるといった動きもあるようです。
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●絵画のオークションとは
オークションを主催するオークションハウスが絵画などの美術品を出品し、最も高値で購入してくれるコレクターや買い手に作品を販売する取引手法「競り売り」のことがオークションということになります。
絵画のオークションは、絵画の売買だけでなく芸術作品の価値を図る指標のひとつとしても重要な役割をもっていると言われています。
●オークションハウスとは
オークションハウスはオークションを行う場を運営する会社のことです。上記で挙げた2社は、多くの方が耳にするオークションハウスと思います。
オークションハウスの規模や専門分野は様々で、これら世界的に有名な老舗から日本国内にも会社が存在しており、ほぼ毎月いずれかのジャンルでオークションが開催されています。
絵画のオークション出品までの流れ
では、みなさんがお持ちの絵画をオークションに出品したいと思ったとき、出品方法はどのようにすればよいのでしょうか。
以下では、その仕組みや参加方法の手順を簡単にご紹介します。
●【1】オークションハウスに問い合わせる
まず初めに、所有する絵画を出品できるのかについて、オークションハウスに問合わせることが必要です。
知名度のある作家の作品でも、オークションハウスごとに出品判断の基準が異なるとともに、出品形態についても会場でのオークションとなるか、ヤフオクのようなオンラインでのオークションになるかなど、出品形態が異なります。また、場合によってはオークションへの出品を断られるケースがあるかもしれません。
また、オークションハウスによっては絵画の取り扱いジャンル(洋画・日本画・近代アートなど)が限られていたり、得意不得意がありますので、オークションハウスについて事前に調べておくことが良いでしょう。
出品を予定する場合の事前の準備として、絵画の作品情報(作家名、作品名、サイズ、技法、制作年、展覧会歴、作品の状態)をわかる範囲で調べておくことがよいでしょう。
●【2】オークションハウスで査定をうける
査定は、作品の写真と作品情報から「概算査定」を行い、そのあと出品を前提に「現物査定」へと進ことになります。現物査定では、作品の状態や真贋の確認を専門家が行うとになり、出品が可能であると判断されれば、予想落札価格(エスティメート)が提示されます。
●【3】オークションハウスに登録する
オークションへの出品にあたり、事前の登録が必要となるケースがほとんどです。登録には、身分証明書が必要となりますが、必要書類につきましては各オークションハウスごとに異なり、書類提出後でも審査期間があります。
●【4】オークションハウスと契約書を締結する
現物での査定をもとに、最終的な評価額(エスティメート)と最低売却価格(リザーブプライス)を決め、販売委託および売買に関する合意事項を定めた契約を結びます。その際に、後述する出品について派生する費用なども確認します。
その契約を結んだ時点でオークションへの出品が確定することになります。
●【5】出品した絵画が事前公開(下見会)される
オークションの開催日にあわせて、事前にカタログやWebサイトに公開されるほか、展覧会方式で下見会も開かれることがあります。
下見会では、入札希望者は実際に作品を見て状態を確認することができる場です。入札者は、現物をみて絵具のひび割れや修復の跡などを確認できる場です。
●【6】オークション当日を迎える
メインとなるオークションでは、当日は競売方式で行われることが多く、会場での競売のほか、事前入札や電話入札とさまざまな形で競売が行われることになります。
ここでは、最高額を提示した人が落札者となり落札価格(ハンマープライス)が決まります。最低売却価格(リザーブプライス)以下の入札の場合は、不落札となります。
●【7】オークション終了後、代金の支払いが完了する
オークション終了後、落札価格(ハンマープライス)から手数料やその他費用を差し引いた金額が出品者に振り込まれますが、落札者が支払い決済後に出品者に支払われることが原則です。
不落札の場合は、配送料、カタログ費用など出品にかかった費用を請求されることもあります。
絵画のオークションに出品する際の注意点とリスク
高額での売却が期待できるオークションですが、次のような注意点やリスクがあることも、考慮しましょう。
●絵画の状態で査定額は大きく変わる
オークションに出品する作品は良好な状態であることが望ましいでしょう。状態が悪い場合は、査定額が下がる可能性があります。
●出品には費用も発生する
出品にかかる費用は、オークションハウスや出品作品によって異なります。
【出品にかかる費用の目安】
・販売委託手数料(消費税別途):一般的に落札価格(ハンマープライス)の10%~17%程度でしょう。
・販売委託費用:カタログ掲載料、著作権使用料、保管料、保険料他などあります。また、必要に応じて鑑定料、額装代などが発生する場合もあります。
●落札されないこともある
残念ながら、市場の状況や作品の人気によって出品しても落札されないこともあります。特に、自分が期待する予想落札価格(エスティメート)を設定して、出品された場合にはそれ以下では譲れないということですので、不落札となるケースも実際は多く発生しています。
ただし、オークションハウスによっては、オークション終了後、出品者の意向があれば、定額での販売会として「アフターセール」という不落札作品の売却機会を用意してもらえることがあります。
大切にされていた絵画なら、処分方法としてオークション出品も検討を!
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以上でご案内したように、海外のみならず日本でも絵画のオークションは行われています。絵画のご処分をお考えの場合、オークションへの出品も選択肢の一つです。
絵画の売却方法として、オークションは高値で買取される可能性はあるものの、出品の手間がかかることや不落札となることを考慮せねばなりません。
買取業者を利用すると、手間をかけずに迅速に売却することができるため、絵画の価値や売却の目的にあわせて売却方法を選択するとがよいでしょう。
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