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象牙について

ご覧頂き、誠に有難うございます。
本日はこたろう的「象牙」についてお話をさせていただきます♪
象牙を扱うには「特定国際種事業者」の登録が必要となりますので、当然!こたろうもご登録させて頂いております!
そして現在では、先のとがった牙状(象牙の形を保持されたもの))の作品には彫刻が施されていても
(一財)自然環境研究センター発行の「登録票」が必ず必要となり(費用:3,200円)、個人様でご所有されているものにも「登録票」の申請を義務付けされています。
ただし、「ワシントン条約」(アジアゾウ:1980年11月4日・アフリカゾウ:1990年1月18日)以前からご所有のお品には「登録票」をお持ちでない方も沢山いらっしゃいます。
その場合は「(一財)自然環境研究センター 電話:03-6659-6018」にご連絡すれば、ご指導して頂けますのでご相談される事をお勧め致します。
一般的に「象牙」と聞くと日本では欠かせない「印鑑(判子)」やアクセサリーなどが多いのではないでしょうか。
ひとくくりに「象牙」と言っても「牙状」のものや「彫刻作品」「印材」「楽器の部品」「爪楊枝」「ビリヤードの玉」「麻雀牌」など
加工のしやすい材質なので、ほんとうに素晴らしい作品も沢山あり、一時期はビックリするほどの高値でお取引されていたお品もございました。
象牙の牙状のものは材質や状態によっても異なりますが、重量でお買取り価格が変わります。10キロ・20キロ・・・30キロと色々ありますが
「本象牙」の蓋側の太い方には元々神経などが有り、取り除いて空洞になっているのですが重量でお取引されている為、まれに「詰め物」が入っている事があります。
その中にはゴムや粉末など、さまざまで酷い時には鉄の棒が入っていた事もあるくらいでした。
なので見た目よりも重量がある場合は蓋をあけないと適正価格が出せないのです。
また、象の体調が悪かった時期などは波うちがあったり、細くなっていたり曲がり方のバランスが良くないのもあります。
ですが!美術品として扱われるものには人の手が加わり、磨かれて光沢のあるものや清水信生や小針孤舟などの著名作家による彫刻が施された作品などもあり
重量だけで判断するには惜しい作品もたくさんありますね。
「多層球」の天球などはご存じのお方も多いのではないでしょうか。元々はひとつの玉状の象牙を内側から層を作っていき、何十も層を重ね作られており、
技術も素晴らしいですが象牙ならではの凄く精密で繊細な作品だと思います。
ただ「象牙」と思われて受け継がれているお品でも、残念なことに「練り物」という本象牙ではないお品もよく拝見致します。
では、どのように見分ければ良いのか?よく拝見する象牙ではない牙状の作品では蓋がなく、一体化したものを多く拝見してきました。
先にも述べましたが、牙状のものは切っていない限り「空洞」があり、蓋がされている事が多いです。
また、本象牙には「格子状の模様」が小さな作品にでも、特徴的に有りますのでネット環境がおありでしたら本物の象牙と見比べてみるのもひとつかも知れません。
ただ、巧妙に作られたものも沢山あるので判断がしずらいお品もあるかと思われます。そのような時には、「こたろう」にご相談頂ければと思います。
また、本象牙は乾燥した場所にあるとヒビが入ったりするので、ご保存の際にはお水をそばに置いておくのが良いと思います。
色やけや、変色などもしやすいので、日が当たる場所はなるべく避け、お手入れの際には綺麗なタオルを固くしぼってされるのが良いかと思います。
ご不明な点やご相談などございましたらお気軽にお尋ね頂ければと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。