洋画
有元利夫 洋画/版画の買取実績
ご自身の版画収集品をご整理されたいとの事でご用命いただき、
訪問査定をいたしました。
何枚か査定後、お買取した中に有元利夫の版画がありました。
査定のポイント
有元利夫(1946-1985)は昭和時代の画家・版画家です。
38歳で早逝したため作品数が少なく、現在もコレクターに
人気の高い作家の一人です。
独自の技法で油彩画を制作し、宗教画を思わせる作風が人気となります。
版画作品も多く手がけており、今回の作品は、
1983年作「Les Quatre Saisons」 四季 夏 になります。
色あせなどもなく状態の良い作品として評価しました。
●有元利夫
1946年 岡山県津山市で誕生
1953年 油彩を始める。絵画コンクールに出品「友人(木版画)」知事賞
1969年 東京芸術大学美術学部デザイン科入学
1971年 ヨーロッパへ行きフレスコ画・カタコンベの壁画に心惹かれる
1972年 「ピエロ・デラ・フランチェスカ」という題で、10点連作の作品を作る
1973年 電通に就職
デザイナーとして菓子箱や雑誌広告などを手がけつつ個展開催
1978年 「花降る日」安井賞特別賞
1980年 版画(リトグラフ・エッチング)木彫作品など制作をはじめる
1981年 「室内楽」安井賞受賞
1984年 日本青年画家展優秀賞受賞
1985年 38歳 没
鑑定士より一言
有元利夫の版画は希少性もあって、しっかりとした価格が付く
作家の一人ですが、数年前に贋作の流通が指摘されています。
平山郁夫や東山魁夷、片岡球子なども巧妙な偽作版画が見つかっています。
私どもでは、美術商間のネットワークで偽作の流通を防ぐ取り組みを行っております。
ご整理をお考えの作品がありましたら、お気軽にご相談くださいませ。
この度はありがとうございました。