青森県の
骨董品買取

青森県で有名な骨董品

●津軽塗について 津軽塗（つがるぬり）は、青森県津軽地方（弘前市周辺）で生産される伝統的な漆器で、約400年の歴史を持つ日本の重要無形文化財に指定されています。多層に塗り重ねられた漆を研ぎ出して模様を生み出す技法が特徴で、独特な美しさを持っています。 ◆特徴 1.多彩な模様 津軽塗は、漆を何層も塗り重ねた後に研ぎ出すことで、美しい模様を生み出します。代表的な技法には以下のものがあります： ・唐塗（からぬり）：色漆を重ねてから研ぎ出し、まだら模様を作る。 ・錦塗（にしきぬり）：細かい模様を出す技法。 ・七々子塗（ななこぬり）：蜂の巣状の細かな模様。 ・紋紗塗（もんしゃぬり）：布目模様を転写する。 2.深い色合いと光沢 研ぎ出された漆は、色の奥行きや光沢感が際立ち、華やかで高級感があります。 3.耐久性 津軽塗は塗りと研ぎを何度も繰り返すため、厚みがあり非常に丈夫で、長く使用できます。 4.手仕事の工程 完成までに50回以上の塗りと研ぎを行うため、一つの作品を仕上げるのに数ヶ月かかることもあります。この丁寧な手仕事が、津軽塗の高い品質を支えています。 ◆歴史 津軽塗の起源は、**17世紀初頭（江戸時代）**にさかのぼります。津軽藩主が漆器の生産を奨励し、技術が発展しました。漆器製作の際に研ぎ出し技法が取り入れられ、現在の津軽塗のスタイルが確立されました。 特に江戸時代後期になると、津軽塗の技術が高度に発展し、漆器として全国的に知られるようになりました。その美しい模様と丈夫さから、茶道具や日常用品、贈答品としても広まりました。