富山県の
骨董品買取

富山県で有名な骨董品

●高岡銅器について 高岡銅器（たかおかどうき）は、富山県高岡市を中心に生産される日本を代表する伝統工芸品で、400年以上の歴史を持つ銅器です。茶道具、花器、仏具、さらには近代的なオブジェやアクセサリーまで、多岐にわたる製品が作られています。その精緻な技術と美しいデザインで国内外から高い評価を受けています。 ◆主な特徴 1.精緻な鋳造技術 高岡銅器は、精密で美しい鋳造が特徴です。伝統的な砂型鋳造やロストワックス技法などを駆使し、複雑で繊細なデザインを再現します。 2.多彩な仕上げ技法 彫金: 銅器の表面に彫刻や模様を施す技術。 色付け: 独自の薬品や焼き付けを使い、緑青（ろくしょう）や褐色など美しい色彩を表現します。 磨き: 光沢のある仕上がりで、金属の質感を活かします。 3.用途の広さ 伝統的な仏具や茶道具から、近代的なデザインのオブジェ、工芸的アクセサリー、さらにはパブリックアートまで、幅広い製品が作られています。 4.耐久性と美しさ 高岡銅器は、丈夫で長く使えることに加え、使い込むほどに風合いが増し、アンティークとしての価値も高まります。 ◆歴史 ・起源（1609年） 高岡銅器の始まりは、1609年に加賀藩の初代藩主・前田利長が高岡の地に鋳物師を招き、鋳物づくりを奨励したことに由来します。これが高岡銅器の基盤となり、仏具や生活用品が生産されるようになりました。 ・江戸時代～明治時代 江戸時代には、仏具や装飾品が中心でしたが、明治時代以降には西洋文化の影響を受けた製品や輸出向けの美術工芸品も多く作られました。 ・現代 伝統技術を守りつつも、新しいデザインや現代的な作品を手掛ける作家が増え、高岡銅器は進化し続けています。 ◆現代の高岡銅器 ・工房と観光 高岡市には多くの工房や工場があり、製作過程を見学したり、鋳物体験ができる施設もあります。また、毎年開催される「高岡クラフトコンペティション」では、伝統工芸の技術を活かした新しい作品が発表され、多くの注目を集めています。 ・パブリックアートや現代デザイン 銅像や都市空間に設置されるモニュメント、さらには現代アートやアクセサリーとしても高岡銅器は広く活用されています。