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藤田嗣治とはどのような人物?生い立ちや作品の特徴、代表作

東京国立近代美術館は、主に明治時代以降の日本の代表的な作家の美術品を収蔵しています。日本を代表する洋画家である藤田嗣治の作品も、こちらで25点収蔵していますが、そのうちの14点は第二次世界大戦の日本軍を描いた作品であることは、あまり知られていません。戦後、日本を追われるようにフランスへ向かい、フランス国籍を取得した藤田ですが、その原因として戦争画による日本軍への協力が批判されたことと考えられます。今回は、戦争の前後を通じて、フランスの絵画界で活躍した藤田嗣治についてご紹介します。

 
藤田嗣治に関する基礎知識
今年、生誕140周年として藤田嗣治展が日本各地の美術館で開催されています。藤田嗣治と聞くと、その姿を思い出す方は多いのではないでしょうか。
少し小柄で繊細な体格に、丸眼鏡とおかっぱ、口髭というスタイルは、ヨーロッパの画壇でも「エキゾチック」で強烈に印象づけられました。その姿は、独特の作風とともに、藤田のブランドイメージそのものとなっており、20世紀の寵児ともいえる存在でした。

 
●藤田嗣治(ふじた つぐはる)とは
藤田嗣治パリに最も愛された日本人画家として知られており、エコールドパリを代表する日本人の画家の1人です。日本画の技法を油彩画に取り入れ、独自の画風を確立し、乳白色の下地に描く「裸婦」の画風が藤田の代名詞となっています。エコール・ド・パリ(École de Paris)は、直訳すると「パリ派」という意味で、20世紀初頭のパリに集まった多国籍の芸術家たちを指す言葉です。藤田のほか、モディリアーニ、シャガール、キスリングなどが当時のパリにいしたが、特定の画風を用いた集団ではありません。
また、藤田は生涯を通じて50冊を超える挿絵本・挿画本をフランスで手がけていたとのことです。

●藤田嗣治の略歴(レオナール・フジタ 1886~1968)
1886年 東京に生まれる
東京美術学校(現・東京藝術大学)で西洋画を学ぶ
1913年 フランスに渡航
パリでキュビズムやシュールレアリスム、素朴派の絵画に出会い、新しい独自の技法を生み出す
1922年 『寝室の裸婦キキ(Nu couché à la toile de Jouy)』が高額で取引される
以降、フランス画壇の中心的存在になる
1925年 フランスからレジオン・ドヌール勲章を受ける
ベルギーからも評価を受けレオポルド勲章を受けている
1955年 フランス国籍を取得
1959年 カトリックの洗礼を受け「レオナール・フジタ」と改名
1966年 ランスに平和の聖母礼拝堂を完成させる
1968年 スイスのチューリヒにおいて逝去
没後から現在まで、多くの展覧会が開催されるなど評価は高い画家の一人です。

 
藤田嗣治が描いた作品の特徴
藤田嗣治の絵画は、なぜ強烈にユニークな存在感として、フランスで受け入れられたのでしょうか。その理由として、以下の3点特徴を指摘する方が多くいます。
ここでは、主にフランスで描いていた頃の技法をご紹介します。

 
●透き通るような乳白色の肌
藤田が独自に配合した絵具でキャンバスに「乳白色の下地」をつくり、「面相筆」と「墨」で繊細な輪郭を描く技法が知られています。透き通るような女性の肌を独自の技法を用いて表現していおり、見たものと触れたものが同じであるかのような、肌の質感を再現しているといえます。

●繊細な描線
西洋画では使わない墨と筆を油絵にも使用しています。油彩画では描くことがない輪郭線などの細部を描く際には、細い面相筆を使用していました。面相筆で繊細な墨線(細い線)を描くことで、光の当たり方や奥行きなどの陰影を表現しているといえます。

●平面的な画面構成
写実的というよりは、画面全体は装飾的にまとめられていて、空間の奥行きやモチーフの立体感はつくられていない構図を多く採用しています。日本の浮世絵を思わせる平面的な画面構成で描かれている

 
藤田嗣治の代表作品
藤田嗣治の作品は、没後もリトグラフなどの版画で多く発行され、私達が目にする機会は、展覧会の展示や出品作以外でも多くなっています。以下に藤田嗣治の代表作を挙げますが、原画でなくともギャラリーや百貨店の画廊で作品を目にした方が多いのではないでしょうか。

 

●『寝室の裸婦キキ』(1922年)
「乳白色の肌」によってパリで名声を得ることとなった出世作です。画家とモデルという、創造と被創造の関係性が描かれているといわれています。

●『猫のいる自画像』(1927年頃)
おかっぱ頭で丸眼鏡をかけた画家自身の肖像と愛猫を描いた作品です。画家に惜しみない愛情を注ぐ猫の表情が描かれ、背景には『乳白色の裸婦像』が配された構図も独特です。

●『A Book of Cats』(1930年)
アメリカ、ニューヨークのコビチ・フリード社より出版された猫のエッチングと水彩画で構成された画集です。繊細な線描と独特の色使いで、猫の優雅さと神秘的な魅力が描かれています。現在も人気の作品集・版画集です。

●『カフェ』(1949年)
戦後、フランスに戻った直後の作品です。パリのカフェで物思いに耽る女性を描いた油絵で、こちらはポスターなどでも数多く見られた作品だと思われます。乳白色の肌と黒いドレスの対比が特徴的に描かれており、パリへの郷愁、フランスへの望郷の念、女性への想いなどが込められているといわれています。

●『Girl in the park』(1957年)
少女の無垢な美しさと自然との調和が柔らかな色調で描かれている作品です。少女の肌は「乳白色」で表現され、透明感のある美しさが感じられます。

その他、室内を描いた静物画などの作品も生み出しています。

 
藤田嗣治の作品であれば、自筆油彩画でなくても価値があり! まずは、こたろうに相談を!

藤田嗣治の作品は、子どもや猫を描いた作品が人気です。額装された直筆の絵画作品であれば、かなりの高額で以前から取引されており、所有されている方は少ないかもしれません。ただし、デッサンや素描、小型の紙面に描いた作品であれば、日本に多く残されている可能性もあります。また、生前・没後を通じて発行されている版画作品でも、美術市場では高額取引されている作品が数多くあります。もし、ご処分したい絵画が、藤田嗣治の作品かな、と思ったらまずは美術品・骨董品買取こたろうにご相談ください。

 

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