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草間彌生の若い頃とは?生い立ちや芸術の原点、水玉模様との出会い


「草間彌生の生きざまをみてほしい」。2016年、草間の文化勲章が受章が決まった際の記者会見での言葉です。この年、すでに87歳でありながら、まださらに作品を生み出していくことに意欲的に取り組んでいました。その40年前に、自分の芸術を極めようとて単身渡米し、作品を作り続けた結果が日本の文化として評価された瞬間でした。
今回は、自ら現代芸術の道を拓き、世界のアートシーンで活躍したてきた草間彌生の人生を振り返ってご紹介します。

  

草間彌生の生い立ち・若い頃や芸術の原点
今や現代美術や現代アートを収蔵する現代美術館などでは、展示品としてマストアイテム化してるアーティスト作品の一つが、草間彌生の作品です。はじめにその草間がアート作品を発表するまでの軌跡を振り返ります。

   

●草間彌生の生い立ち・若い頃
草間彌生は、1929年3月22日、長野県松本市で生まれました。幼い頃から絵を描くことが好きで、よく近所の花畑でスケッチしていたとのことです。1945年、16歳の時には「第一回全信州美術展覧会」に入選するなど才能を発揮し始めたようです。高校卒業後は京都市立美術工芸学校に入学し日本画を学びました。しかし、当時の日本画壇が自分の芸術を理解しないことに失望したため、27歳で渡米したとのことです。当時、草間の渡米を助けたのは女性画家のジョージア・オキーフで、彼女があらゆる面で支えとなったことは忘れるべきではありません。

●草間彌生の芸術の原点
草間彌生は幼少期から統合失調症を患っており、幻覚・幻聴に悩まされていました。繰り返し襲ってくる幻覚や幻聴の恐怖から逃れるために、10歳頃から絵を描いていたようです。このころからすでに水玉模様の絵を描き始めており、病からの苦しみを昇華させて独自の世界観を作り上げていくことになりました。

●前衛の女王としても有名
1957年、シアトルにてアメリカ初の個展を開催した後、1958年にニューヨークへ移りました。その後、マンハッタンのブラタ・ギャラリーにて個展を行い、話題を呼びました。当時の前衛芸術家たちから大きな注目を集め、ニューヨークでの活動の基盤を手に入れました。ドナルド・ジャッド(ミニマリストの代表的な芸術家。極限まで単純化された色・形で構成したアート作品を制作)などの前衛芸術家の支持を得ました。
当時、アメリカで草間が取り組んでいた技法が2つあります。一つは「ソフトスカルプチャー」と呼ばれる糸や布などの柔らかい素材を用いた造形技法です。もう一つは、同じパターンのものを一面に並べるという技法でした。しかし前者の技法はクルス・オルデンバーグという芸術家の作品で有名となり、後者の技法はポッブアートの旗手となるアンディ・ウォホールによって知られることになりました。自ら考えだした技法が他のアーティストによって有名となったことで、これを機に草間は自閉的になり、自殺未遂を繰り返したとのことです。しかし、その後は1966年のヴェネチア・ビエンナーレで行った「ハプニング」と呼ばれた、ギャラリーや市街地において観客や一般人を巻き込む体験型の身体パフォーマンスでなどで作品を発表してきましたが、1973年には日本に帰国しています。

その他、小説として『マンハッタン自殺未遂常習犯』『クリストファー男娼窟』をなど書くほか、自伝などの作品も執筆しています。また、自作自演の映画『草間の自己消滅』を制作しており、草間彌生の半生を追ったドキュメンタリー『INFINITY』が2018年に公開されています。

   

草間彌生の作品の特徴
草間彌生は、日本人芸術家の中で世界に最も認められた芸術家であり、また認められるまでに時間がかかった芸術家の一人です。その草間彌生が生み出した芸術はどのような特徴があるのでしょうか。

  

●草間彌生の作品の特徴
草間彌生の作品には、「かわいらしさ」と「あやしさ」が同居する独特の魅力があると言われています。ひとつのパターンを繰り返し用いて画面を埋め尽くすことで、作品の中に「無限」や「永遠」を表現しているようです。

●草間彌生と水玉模様との出会い
草間彌生の作品は、水玉模様や網目模様を使った特徴的な作風で知られています。水玉模様や網目模様は、草間彌生を幼い頃から悩ませている幻覚から生まれたといわれています。草間彌生は幻覚の内容を記録することで恐怖心に立ち向かい、乗り越えてきており、草間彌生の代表的なモチーフである水玉模様を紙一杯に描き自分の身を守っていたと言われています。

   

草間彌生の代表作
2021年8月、瀬戸内海を襲った台風で草間彌生の作品《南瓜》が海に流され破損したとのニュースが流れました。このニュース画像で映し出された作品はまさに草間彌生の代表作の水玉の模様が描かれた黄色いカボチャでした。その他含めて、世界のアートシーンで活躍した草間彌生の代表作にはどのようなものがあるのでしょうか。

  

●黄かぼちゃ
草間彌生は水玉模様のほかにも、「かぼちゃ」をモチーフにした作品も数多く手がけています。その代表が「黄かぼちゃ」であり、こちらを見かけた方は多くいらっしゃると思います。草間がかぼちゃをモチーフにした理由は、次の通りです。「かぼちゃは私たち人間と同じように同じ形のものが一つもないこと、そして愛嬌があり気取りがなく、どっしりとしたフォルムであること」。草間は太っ腹で飾らない造形的な魅力と精神的力の強さに興味を惹かれていったようです。現在では、かぼちゃは草間彌生のアイコンとして広く親しまれているモチーフで、立体作品、平面絵画で多く見ることができます。黄色のほかにも、シリーズとしてさまざまな色の作品で私たちには一番なじみ深いモチーフです。

●Starry Pumpkin
Starry Pumpkinも草間彌生の代表作のひとつです。かぼちゃがモチーフの作品すが、主に立体作品で発表されています。「黄かぼちゃ」は黄色と黒のはっきりとした色の迫力ある作品であるのに対し、「Starry Pumpkin」は淡い黄色とピンク色の組み合わせになっています。「Stanry」は、「ぴかぴか光る」という意味の英語で、黄金に輝く器体が特徴です。

●赤い靴
草間彌生の作品には、「靴」もたびたび登場しています。なかでも「ハイヒール」は草間彌生にとって重要なモチーフとなっています。女性の自立を象徴するハイヒールが初めに登場したのは、1983年のアクリル画で、その後、立体作品にも用いられるようになりました。その代表として、鹿児島県・霧島アートの森のホールには巨大なハイヒールの立体作品があり、強烈な存在感を放っています。

その他、空間芸術として1966年にベネチアで初公開されたインスタレーション・ナルシスの庭、白い画面に黒のマーカーで描いたシリーズ『愛はとこしえ』なども知られています。

   

身近にあるかも?! 草間彌生の若い頃の作品から最近の人気作まで!
以上でご案内した通り、草間彌生は1960年代から前衛芸術家として、独自の現代アートを作り上げてきました。現在では、シルクスクリーンがオークションでは数百万円で取引されているほどの人気作家となりましたが、1980年代は小さな会場での個展が数多くありましたので、比較的安価で草間の若いころ(といってもその頃はすでに50歳ごろですが)の作品を購入された方もいらっしゃったと思います。また、展覧会会場で販売れていたミュージアムグッズでも、思いもかけない値段で取引されているほど人気となっています。
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