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日本画とは?有名な画家と代表作、価値のある日本画の特徴

 

みなさんが学校で使用したていた日本史の教科書で、挿絵として入れられていた絵の写真があったと思います。この挿絵で各時代の日本人の服装や生活習慣を知ることができたと思います。また、日本の記念切手では日本画をデザインして発行されたものが多数あり、目にした方も多いでしょう。観光・旅行で古い寺社・城郭を訪ねると、国宝の大和絵、山水図、水墨画、屏風絵、障壁画、襖絵などで日本画をご覧になることがあると思います。こうした日本画はその時代時代で日本独自に発達した絵画技法によって手掛けられた日本絵画になります。今回は日本画の技法や歴史、その価値についてご案内します。

 

日本画とは何か?
日本画とはどのようなものを指すのでしょうか?日本画は、日本独自に発展した伝統的な絵画のことです。平安時代からの歴史を持つと言われ 日本で独自に発展しました。この名称・ジャンルは、明治以降(1868年~)に日本に入ってきた西洋画と区別するために日本画と付けられたとされています。そのため、日本画の定義は、日本人が描いた絵画であれば日本画であるなど、曖昧だったことがあります。現代では解釈が変化し、浮世絵などの日本の伝統絵画と同じ画材を使用しているものを日本画と呼んでいます。紙や絹に墨、岩絵具(天然の色素を持つ鉱石類を砕いて顔料としたもの。現代では、化学合成した顔料を用いたものもある)、塗料などの天然絵具を用い、膠(動物の骨や皮などから煮出したコラーゲンを濃縮したもの)を接着剤として描く技法が用いられているものを日本画と言うのが一般的です。しかし、現在では多様な絵の具が用いられるようになっており、女子美術大学日本画科で後進の指導にあたった女性日本画家・片岡球子は接着剤を絵の具に混ぜて制作しており、日本画の技法自体もさらに発展を見せています。

 

価値のある日本画の特徴
床の間のあるお宅ではインテリアとして、掛軸で日本画を目にする機会が多くあったものと思います。美術に関心がある方は、美術館の展示で日本画に興味や魅力を持たれたかもしれません。では、どのような日本画に価値があるのでしょうか?以下では、日本画の価値がある理由についてご案内します。

 

●有名な画家が描いている
日本を代表するような有名画家であると価値は高くなります。日本画において、「誰が描いたのか」は重要視されることです。有名な画家の作品は高い評価がつきやすいものと言えます。個人の画家だけでなく、例えば円山応挙の円山派のように学んでいた画派や琳派のように用いた技法のグループの画家として評価される場合もあります。、ただし、現時点の有名・無名だけで価値を判断すると、後の時代になって無名だった画家が注目されることもありますので、絵そのものの評価もきちんとしておくべきものと考えられます。

●日本画特有の画材を使っている
日本画に用いられる画材は簡単に扱えるものではなく、専門知識が必要なものです。水彩や油彩などの画材を使って描かれる西洋画と異なり、かつては日本画のチューブ状の絵具はありませんでした。先にのべましたが、日本画の画材は天然原料を使用しているため、希少性があり入手が難しく、そのコストも高い傾向にあるため、これらを使用した日本画は価値があるものと言えます。
日本画は自己流で始める方はほとんどなく、多くは師に習い、画材の使い方やその師の技法を習得していくものとなります。そのため、修練の時間が必要な技法です。

●世界的にも人気がある
一部の日本画は、日本だけでなく世界的にも人気があるものがあります。特に大胆で斬新な構図の浮世絵は海外のゴッホ、モネなどへ影響を与えており、江戸時代の浮世絵師・歌麿や写楽、近代では川瀬巴水や吉田博などもコレクターが多くいます。さらには、現代の日本画家・千住博は米国・ニューヨーク在住で作品を発表しており、世界的に注目されています。こうした画家や作品によっては、世界中のオークションなどで高額取り引きされるものがあります。また日本画を探している収集家や画商も世界中に多くいます。

 

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日本画の有名な画家と代表作
先にご案内しましたが、日本画には、数多くの有名な画家と作品が存在しています。特に、明治以降昭和に至る時代で有名な日本画家について少しご紹介します。

  

●竹内栖鳳(たけうち せいほう)
京都の小料理屋に生まれた日本画家で、当初、四条派の画家に学び、伝統的な日本画の技術を習得しました。その後、西洋絵画や写実主義にも触れ、両方の技法を融合させることで独自のスタイルを京都画壇で確立し、近代日本画の祖と言われるまでになりました。写生による写実的な描写で定評があり、伝統的な日本画のモチーフや風景画・自然を描くことにとらわれず、動物を得意として描いていていました。栖鳳の弟子・橋本関雪は「動物を描けばその体臭まで描ける」と語るのを聞いたといいます。また、雀の描写には定評があり、「チュ チュ」という鳴き声が雀を描くときには表現できていなければならないと、述べました。1924年作品である「班猫」は竹内栖鳳の代表作のひとつで、人間にとって身近な動物である猫が主役の日本画として、今も人気があります。

●横山大観(よこやま たいかん)
上記の竹内栖鳳とともに「東の大観、西の栖鳳」と並び称される日本画の巨匠です。茨城県水戸出身で東京美術学校に学び、美術史家・岡倉天心に師事し、大いなる影響を受けました。明治維新後にもたらされた西洋美術の写実的な技法に依存せず、独特の日本画を模索し、輪郭線を使わない「朦朧体(もうろうたい)」という画法を開発しました。当時は、旧来の技法・作風を良しとする日本画家たちからは批判がありましたが、幻想的で日本特有の空気感や光の微妙な移ろいの質感を表現する技法として後に評価されるようになりました。
代表作として「生々流転」1923年があります。雨から始まる水の移り変わりを壮大な自然観で描いた絵巻物作品で、1967年には重要文化財の指定を受けています。

●下村観山(しもむら かんざん)
和歌山県に生れ、東京美術学校に学び、伝統的な日本画の技法を受け継ぎつつも、新しい表現を模索した画家です。日本美術院の創設メンバーの一人として活動し、横山大観や菱田春草とともに、近代日本画の発展に大きく貢献しました。仏教的題材や歴史的な人物像・武者絵を得意としており、代表作は「闍維」1898年で、釈迦が荼毘に付される場面を描いたものです。第1回日本美術院展で発表され、横山大観の名作「屈原」とともに最高位を受賞した作品です。

●菱田春草(ひしだ しゅんそう)
長野県に生まれ、東京美術学校に学び、横山大観や下村観山らとともに、朦朧体による作品を描きました。その作品は、自然の美しさと儚さ、そして精神性を深く探求するもので、現代でも高く評価されています。代表作は傑作の「黒き猫」1910年で、朦朧体の技法を駆使して描き、猫の毛並みはぼんやりと描かれています。周囲の空気と溶け合うような幻想的な雰囲気が特徴です。しかし、菱田春草はわずか36歳で生涯を終えており、現存する作品数が少ない画家の一人です。

●上村松園(うえむら しょうえん)
京都府で生まれ、京都画学校で絵画を学びましたが、明治から昭和にかけての画壇は男性中心の社会であり、孤高の道を歩んだ女性画家です。画風としては、伝統的な浮世絵の影響を受けつつも、より写実的で抒情的な表現を取り入れて、近代美人画のスタイルを確立した先駆者として活躍し、評価されています。決まった人物をそのまま描くというよりも、複数いるモデルのパーツを組み合わせてさらに美しい形に描くという方法を採り、描かれている着物や髪型も十分に考え抜かれた日本画となっています。着物には鮮やか絵の具の色使い、色彩、彩色を施し、女性の豊かな表情を浮かび上がらせます。1948年には女性として初めて文化勲章を受章しています。代表作品は東京藝術大学美術館所蔵の有名作品「序の舞」1936年で、実物をご覧になった方はおわかりでしょうが、掛軸全体の縦幅は230cmにもなる大作です。この絵は2000年には重要文化財の指定を受けています。

   

日本画は有名作家作品なら、価値を見極めて、ご処分は信頼できるところで査定してもらおう!
上記でご紹介した日本画家の作品は、美術市場で高額の取引がされているケースが多くありますが、その他の日本画家でも、価値の高い作品は数多くあります。近年では洋画のように額に入れて販売されるケースが多くあり、こうした作品では作品タイトルと画家銘がほぼ記載されています。一方、掛軸となっている場合は作品名や画家銘が読みにくいものが多くあります。こうした場合は、絵画買取業者で査定してみると、作者からその価値がわかることが多いと思います。また、有名作家の作品は模写や複製画が多いので、注意が必要です。
遺品や生前整理のため、日本画のご処分・ご売却をお考えでしたら、ぜひ骨董品買取こたろうにご相談ください。

  

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