日本刀を売りたいときに必要なものや具体的な方法、高く売るポイント

かつて「刀剣女子」と呼ばれる、日本刀に強い関心をもつ女性たちが注目されました。その後、マンガやテレビアニメ「鬼滅の刃」では、実在の刀剣ではありませんが、「日輪刀」という日本刀が登場したり、刀鍛冶師がキャラクターとして登場したりで、刀剣が再び注目されることがありました。
江戸時代は「武士の魂」とも言われた日本刀ですが、現在では、銃刀法により刀剣の所持が規制されており、新たに買い求めることは多くはないと思いますが、時々親族がお持ちだった刀剣類のご処分について、当社へご相談が寄せらることがあります。今回は、お手持ちの日本刀・刀剣類を売却処分する時の方法をご紹介します。
日本刀を売りたいときに必要なもの
さて日本刀ですが、実際にお手元に日本刀があり、引き継ぐ方がいなかったりする場合、売却するために、まず確認すべきことがあります。それは登録証と呼ばれ書類の有無です。これがお手元にない場合、残念ですが、その日本刀は売却できません。つまり、日本刀を売る際には日本刀以外にも必要なものがあるということです。
なお、模造刀には美術的な価値はありません。刀身に磁石が付かないものであれば、模造刀です。こちらには登録証はありません。
●銃砲刀剣類登録証
銃刀法により規制されており、そもそも銃砲刀剣類登録証がない日本刀は売却することがきません。日本刀を所持するためには、銃砲刀剣類登録証が必要になります。これは日本刀が美術品として正式に登録されていることを示す証書です。
もし、覚えのない日本刀が棚などから出てきた場合は、登録証が付いているかどうかの確認が必要となります。以前、登録証が見たことがあるが紛失した場合は、再交付となり、警察へ遺失物届/亡失届を提出し、教育委員会へ連絡をします。過去に登録証をみたことがない場合は、新しく日本刀の登録証を発行してもらう必要があります。警察署から刀剣類発見届出済証を発行してもらい、発見者が居住する都道府県の教育委員会で、日本刀の登録審査会を受けることになります。
●身分証明書
日本刀を古物商に売る場合、古物営業法で本人確認が義務付けられており、運転免許証やマイナンバーカードなど、本人確認できる書類が必要となります。
また、銃砲刀剣類登録証に記載されている人が売却する必要があるため、もし記載人が亡くなっていたり、相続したりした場合、事前に変更手続として所有者変更を提出ておく必要があります。
日本刀を売る方法
それでは、銃砲刀剣類登録証が日本刀とともにあり、売却可能と判断できる場合、その方法と要点を解説いたします。
●刀剣商に売る
まずは専門業者の刀剣買取専門店に売ることです。刀剣評価鑑定士が在籍する場合、売りたい日本刀の価値を正確に評価してもらえます。販売と買取を合わせて行っている刀剣商が多くあります。
一般的な古物商では、刀剣評価鑑定士が在籍しない場合が多くあります。
●出張買取や宅配買取を利用する
店舗に行く必要がないので、便利な方法です。古物商許可証がある買取店・業者を選びましょう。
出張買取の場合、買取業者の店員が自宅まで来てもらえます。気持ち的には、価格に不満があっても買取を断りにくいのですが、実際には断っても支障はありません。
宅配買取の場合、宅配業者が自宅まで引き取りに来る場合と、依頼者ご自身で梱包・発送が必要となる場合があります。配送期間がどうしても必要ですので、査定の結果がでるまでに時間がかかるということは否めません。
●フリマアプリやネットオークションで売る
手軽に出品することが可能な方法です。自分で売却価格を決める必要がある方法で、価格設定が難しく、情報が十分にない一般の方では適正な価格で売却できるとは限りません。写真撮影や梱包・発送の手間も考慮が必要です。また、オークションの場合は、必ずしも落札されるという結果にはならない場合もあります。
日本刀を高く売るためのポイント
それでは実際に、日本刀を高く売るためのポイントとしてはどのようなものがあるのでしょうか。
ご自身である程度の価値を見極めて、売却を進めてみましょう。そもそも日本刀の種類によって価格が異なり、例えば、制作された年代が古ければ古いほど美術品としての価値が高いという傾向があります。細かく見ると、新刀・古刀という時代区分がありますが、平安時代、鎌倉時代や室町時代など、古い日本刀ほど質が高い傾向があると言われています。また、日本刀には、在銘・無銘の刀があり、例えば来国光銘がある刀匠の刀は名刀であるとされています。ただし、現代刀にも価値があり、美術品としての評価は刀工/刀鍛冶の評価とともに高額で取引されることがあります。
さらに、日本刀の形状・長さとして短刀、太刀、脇差/脇指などと薙刀という柄の長い独特のものがあります。反り・流れ・打刀といった特徴・出来栄えが評価のポイントとなります。
なお、一般的に刀剣の保存は極めて難しく、日常的に手入れを誰かがしていない場合、サビなどの劣化が進み、制作年代が古いからとはいえ、保存状態が悪なり、価値がほとんどくなってしまういうケースがあります。また状態によっては、研磨を行う必要があることもあります。望ましくは、親族が日本刀の愛好家で、売却する直近まで手入れされていたという状況が一番良いということは事実です。
●付属品をそろえる
付属品がそろっているほど評価が上がります。付属品の例として以下のものがあります:白鞘(しらさや)・拵(こしらえ)・三所物(みところもの)
●鑑定書があるか確認する
鑑定機関に依頼すると日本刀の鑑定書を発行してもらえます。公益財団法人日本美術刀剣保存協会が発行した鑑定書には売りたい日本刀のランクが記載されています。
ランクが高いほど価格も高くなります。刀剣のランクとして以下のものがあります 1.特別重要刀剣 2.重要刀剣 3.特別保存刀剣 4.保存刀剣
ちなみに慣用句としての「折紙つき」という言葉の「折紙」とは、刀剣の鑑定書のことです。
●日本刀の状態を保つ
日本刀の刀身にサビやキズがない状態を保つことが大切です。手で直接、刃に触れないようにします。サビやキズの原因になります。通常、日本刀の手入れは3ヶ月に1度が目安とされており、古い油を拭いとって打ち粉を叩き、さらに新しい油を塗りることを行います。手入れ不足は錆の原因となるため、注意が必要です。保管が適切でないと、日本刀の評価は低くなってしまいます。
日本刀を処分したい、売りたいときには、美術品・骨董品買取こたろうに相談を!
日本刀は、骨董品・美術品の中でも流通量が少なく、特殊なジャンルのものとなります。法的な規制や手入れの必要性を鑑みますと、あまり関心がない方は所有し続けることが困難だと思います。ただし、意外な高値で売却できる可能性があるジャンルであるともいえます。骨董品買取こたろうでは、ご不要となった日本刀の査定・買取を強化しています。ご処分をお考えの日本刀がありましたら、ぜひこたろうにお問い合わせ、ご相談ください。
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