千住博の代表作にはどのようなものがある?略歴や特徴的な作風

現存する日本画家で非常に高い価格で作品が取引されている画家の一人が千住博です。日本を代表する現代美術家であり、特に「滝/ウォーターフォール」シリーズで世界的に知られています。伝統的な日本画の技法を基盤としながら、現代的な感覚やスケールを融合させた作品で、高い評価を得ているのが、千住博です。。「水」や「滝」など自然の現象をモチーフに、精神的な静謐さや時間の流れを表現する点で、まさに東洋的なイメージを醸し出す作品で人気を得ています。今回は、日本画家・千住博についてご紹介します。
千住博の略歴
千住博は1958年に東京都で生まれた日本画家です。弟は作曲家の千住明、妹はヴァイオリニストの千住真理子という、芸術家一家で育ちました。
高校時代に岩絵具のすばらしさを知り、グラフィックアートや建築に関心を持つようになったとのことです。
東京藝術大学美術学部日本画科に進学し、稗田一穂や杉山寧に師事しました。
1982年 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。
1987年に東京芸術大学大学院の修士課程を修了、大学卒業後は風景画を中心に制作しています。
1990年代より「ウォーターフォール(Waterfall)」シリーズを制作し、人気を得ました。
1995年には、第46回ヴェネツィア・ビエンナーレで、東洋人として初めて絵画部門の名誉賞を受賞
しており、受賞作は「ザ・フォール(THE FALL)」でした。
2007年から2013年まで京都造形芸術大学の学長を務めました。
2010年には、APEC JAPAN 2010アートディレクション・会場構成を担当しました。
2013年 オペラ「KAMIKAZE」の舞台美術を担当、回向院障壁画完成。
2018年 高野山金剛峯寺・襖絵完成記念展
この間、世界各地でのギャラリーや美術館で個展を開催し、現在はアメリカ・ニューヨークを拠点に活動を続けており、ニューヨークの美術雑誌「ニューヨークギャラリーガイド」の表紙を飾ることがありました。
千住博の作風
世界的な人気画家・千住博。その魅力はどこにあるのでしょうか。まずは、千住博の作風について簡単にご案内します。
●伝統的な日本画と現代美術との融合
千住博は、日本の伝統的な美意識と現代的な感性を両立させている日本画家といわれています。岩絵具や和紙といった伝統的な日本画の画材を使用し、現代的な表現を追求していることが特徴です。
●水や滝の表現
水や滝を象徴的なモチーフとして多用しています。岩絵具(自然界にある天然の鉱石や岩石を細かく砕いた日本画用の絵の具)を使用した独自の「たらしこみ」技法(先に塗った絵の具が乾かないうちに、さらに別の絵の具を垂らして滲みを生む技法)で制作しています。
●新しい表現のメタルフォール
千住博の滝のモチーフを元に現代的な表現を取り入れています。その一つが、ステンレス板を画面に使用してエッチングやアクアチントといった銅版画技法(銅板に凹みを付けて、そこに詰めたインクで刷る版画)で、原画を転写・複製している版画作品がメタルフォールです。この技法では、背景色にさまざまなカラーを取り入れた作品があり、冒険的な取り組みが行われています。
千住博の代表作
もちろん、先にご紹介した「ウォーターフォール」シリーズは多くの方が目にしている作品ですが、他にはどのような作品があるのでしょうか。以下では、千住博の代表作をご紹介します。
●ウォーターフォール
飛沫をあげながら、滝壺へと消えていく水の流れを描いた作品です。滝は千住博の代表的なモチーフであり、多くの方が千住博の代表作として認識しているもので、一筋の滝から、幾筋の流れを持つ滝まで、画面の大きさに応じていろいろな種類を描いています。
●フラットウォーター
千住博が世界的に認知されることになった作品で、ハワイのキラウェア火山をモチーフとしており、火山の溶岩が海に流れ込む様を描いた作品です。5年の歳月をかけホノルルのアトリエで大自然に向かい描きあげた作品です。
●寺院への奉納作品
・高野山金剛峯寺の障屏画
和歌山県の金剛峯寺に「瀧図」と「断崖図」を奉納しています。前者は、全長25メートル超で、後者は全長16メートル超であり、これらは崖と滝をモチーフにした作品です。
・大徳寺聚光院の襖絵
京都の大徳寺聚光院に77面の襖絵を制作したものです。こちらも滝をモチーフにした作品ですが、青い背景が特徴です。こちらは、国宝・狩野永徳と父・松栄によって描かれた「花鳥図」で有名な寺院であり、古今の天才絵師による障壁画を所蔵することになりました。
●パブリックアート
千住博は、空港、駅、ホテルなどの公共的な空間で、パブリックアートとして数々の作品を発表・公開しいます。パブリックアートとは、美術館やギャラリー以外の広場や公園、施設など公共的な空間に設置される芸術作品のこ香川県香川郡直島町の民家を改装した「空の庭」や羽田空港国際線ターミナルには「ウォーターシュライン」が展示作品として知られています。
その他、風景画・森シリーズ「朝の水辺」やメタルフォールと同じ技法による「Metal Sakura」シリーズなども人気があり、新作も時々発表されています。
千住博の代表作・ウォーターフォールは高額査定!
千住博の作品は、直筆の作品のみならず、リトグラフやエッチングなどの版画作品でも、多数の作品が美術市場で取引されています。
大きな作品でなくとも、室内に掛けておいただけでも、禅的な静けさ、浄土的な光、東洋の「無」の思想が強く反映された作品は、私達の日常を癒やしてくれるため、非常に人気があります。
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