日本画
日本画で使われる絵の具で岩絵の具がありますが原材料は天然の石を砕いたもので、青は
アズライト（藍銅鉱）、緑はマラカイト（孔雀石）などアクセサリーでも使われている石を用います。色の濃淡を表すのに石の粒子の細かさで５番手から13番手の次の白までの10段階で分けています。しかし石の粒を液状にするには石は水に溶けない為、膠といって動物（おもに鹿）の皮や骨を煮詰めて冷やして固めたものを再度、水を入れ溶かして接着剤として絵の具と混ぜ合わせて使用します。日本画は絵の具作りから始まり、準備にとても時間がかかるのです。
一連の材料を見ますとすべて自然のもので作られており、日本画によくみられるきらきらした表情は石の輝きだったのですね。さまざまな日本画の作品を見るとあらためて自然の美しさがわかる気がします。
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