洋画
アイズピリ 版画 洋画の買取実績
先代から引き継いだ美術品の査定依頼をいただき訪問させていただきました。
好みが先代とは少し合わなかったようでどのくらいの評価があるものなのかを知った上で手放すかを検討したいとのことでした。
絵画はあまり関心がない様子でしたので版画作品の技法(リトグラフ・シルクスクリーン・エッチング・木版画)の特徴や作者の評価の高い図柄などお伝えしながら査定させていただきました。特に「版画」という美術品は「印刷」「コピー」と認識されている方も多くいらっしゃいますのでより詳しく違いを説明しながら美術品として確立された「良いもの」とお伝えしました。
今回査定させていただいた作品の中にフランス人作家で日本国内でも広く紹介されている「アイズピリ」のリトグラフがあり、こちらにつきましては高い査定額をつけさせていただいております。
査定のポイント
状態も大変良く、大きさや構図・配色も素晴らしい出来映えでしたので高い評価査定をご提示させていただきました。
アイズピリは日本では30数年前から紹介されはじめ特に花瓶に入った花のシリーズは人気が高く全国でもファンが多くいる作家です。奇抜に描写された色とりどりの花にオレンジ、ブルー、紫など日本人の感覚にはない配色で背景を表現し独特の世界観を生み出すとても個性的なアーティストです。
●アイズピリ
1919年~2016年
フランスの洋画家。パリ生まれ。父親はバスク人の血をひく彫刻家で、息子をブール象嵌学校に入学させる。アイズピリは画家になる夢を捨てきれず、1936年にエコール・デ・ボザール(パリ国立美術学校)に再入学する。1939年に徴兵され、第二次世界大戦でドイツ軍の捕虜となるが脱走する。1943年パリで初個展を開催して以降、具象画家として実績を積み重ね、1945年のフランス解放後、パリのサロン・ド・ジューヌ・パンテュールの創立会員となり、翌年には青年絵画展で三等賞を受賞する。1960年代は、ニューヨーク、東京、ジュネーブなど各国で個展を開催する。画家のジル・ゴリチは長男。
鑑定士より一言
お買い取りの査定においては基本的に「欠点を見つけて安くお譲りいただく」ことが多用されています。もちろん商売の上で必要な事ではありますが長所を見つけて高い評価をお伝えする事も必ず必要です。こたろうでは一度きりのご縁かもしれないですが最後には笑顔で気持ちの良いお取り引きを常に心がけております。皆様からのご連絡をぜひお待ちしております。