茶道具
高木玉栄 鵬雲斎 茶道具の買取実績
茶道具の遺品整理の査定の御依頼をいただきました。生前義理のお母様が裏千家の茶道を愛されておられたようで、道具の全てがお茶の大家の作品が多くありました。その中の一つは裏千家の大家の淡々斎の息子として1923年に生まれた鵬雲斎の書付の竹の花入です。鵬雲斎は病弱なのを馬術で体を鍛え太平洋戦争中は特攻隊長で生残り、終戦後心の痛手を父である淡々斎に救われます。その後、世界へ「一碗からピースフルネス」をモットーに茶道を広める活動をされました。この竹の花入は立派な孟宗竹の根元から作られており何年も寝かし加工されています。竹の花入によくあるひびや割れなど全く無く素晴らしい作品でした。又、持主の方が丁寧に保管されていたようです。
他にも裏千家家元の「好み物」の工芸家、高木玉栄(たかぎぎょくえい)作の炉縁もお持ちでした。この炉縁は鮮やかな金の鶴の蒔絵が描かれており又、高価な物にしか使われない二重箱にはいってました。元持主様の作品に対して深い愛情をお持ちなのが分かりました。
ご納得価格で買取させていただきました。有難うございました。