彫刻・ブロンズ
池田満寿夫 彫刻・ブロンズ・オブジェ 置物の買取実績
お父様の収集品をご整理したいとの希望があり、
メールにて出張査定のご依頼をいただきました。
掛軸や焼物と一緒に池田満寿夫の版画やブロンズがあり、
査定後にまとめてお買い取りいたしました。
査定のポイント
池田満寿夫は昭和後期に多方面で活躍したアーティストです。
版画家として活躍しながら作家として芥川賞を受賞、
映画監督や文化人として有名となります。
1983年以降に陶芸活動に打ち込み、ブロンズ作品も残しています。
今回の作品「スリランカ」は一見焼物の様に見えますが、
限定で制作されたブロンズです。
成形した花入れ型に歪みを加え、金彩を施したユニークな作風で、
エディション30点制作のうちの1点です。
作家直筆の共箱付き作品として評価しました。
●池田満寿夫(いけだ ますお)
1934年 池田覚治郎、さと子の長男として旧満州国奉天市桃園町に生まれる。
1952年 長野県立長野北高等学校を卒業。
1960年 第2回東京国際版画ビエンナーレ展で文部大臣賞を受賞して脚光をあびる。
1961年 第2回パリ青年ビエンナーレ展で優秀賞受賞。
1962年 第3回東京国際版画ビエンナーレ展で東京都知事賞受賞
1964年 第4回東京国際版画ビエンナーレ展で国立近代美術館賞受賞
1965年 ニューヨーク近代美術館で個展
1966年 第33回ベネチア・ビエンナーレで版画部門大賞を受賞。
1967年 第17回藝術選奨文部大臣賞を受賞。
1969年 第8回リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展でユーゴスラビア科学芸術アカデミー賞を受賞。
1977年 小説『エーゲ海に捧ぐ』により第77回芥川賞を受賞。
1979年 自らの原作、脚本、監督による映画『エーゲ海に捧ぐ』をカンヌ映画祭に出品。
1980年 佐藤陽子と結婚。
1982年 熱海市海光町に移住する。
1983年 岩殿寺窯(南伊豆町)で初めて作陶を試みる。
1986年 熱海市下多賀に「満陽工房」設立。
1993年 山梨県増穂町に「満寿夫八方窯」を築窯。
1997年 3月8日、63歳で急逝。
鑑定士より一言
池田満寿夫は大変多作な作家で、版画作品が流通数も多くなっています。
販売当時は知名度が高く人気作家の一人でした。
版画やブロンズにはエディション番号(制作数)があり、制作数の少ない方が希少性が増します。
お手元に気になる作品がございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。
この度はありがとうございました。