日本画・掛軸
岸田劉生 日本画・掛軸/墨画淡彩の買取実績
当社ホームページをご覧いただき、家の美術品整理を希望されている
お客様からでLINE査定のご連絡をいただきました。
その後、現物状態確認の為にお店にお越しいただきました。
その際、麗子像で知られる岸田劉生の墨画淡彩作品をお持ちいただきました。
本来は洋画家でしたが、38歳で夭折する前には、本品のような日本や東洋の
絵画作品に興味を持ち、取り組んでいたとのことです。
こちらの作品は鑑定書がなかったため、ご本人の了解を得てお預かりし、
鑑定書の取得を代行いたしました。
約3週間後、無事に本人作との認められ、鑑定が完了し、お約束した金額で
買取させていただきました。
査定のポイント
今回の岸田劉生「調脂弄粉」は、1927年作の墨絵淡彩画です。
関東大震災(1923年)後に移り住んだ京都時代に、岸田は中国文人画スタイルを
身に付けています。
漢詩に因む同題名の作品が東京近代美術館にも収められており、
四季ごとの花が描かれている希少な佳品として評価いたしました。
●岸田劉生
1891年 東京銀座生まれ
1908年 白馬会葵橋洋画研究所に入り黒田清輝に師事
1910年 文展に入選
1912年 高村光太郎 木村荘八らとともにヒュウザン会を結成、出品
1915年 以降、草土社展に出品
1923年 関東大震災で自宅が倒壊、京都に転居し後に鎌倉に居住
1929年 満州訪問後、体調を崩し死去
鑑定士より一言
今回のような著名作家作品のお買取りの際に、鑑定機関による鑑定書が必
要なケースがあります。模写作品や贋作の流通を防ぐために美術品業界で
ルール化されていますので、無い場合の鑑定代行を承っております。
コレクションご整理の際は、お気軽にこたろうまでお問い合わせ下さいませ。
この度はありがとうございました。