日本画・掛軸
立原杏所 掛軸・書画/山水画の買取実績
当社ホームページを検索いただき、
ご実家に古くから残る古書画をご整理されたいとの事でご連絡があり、
いくつかの掛軸を東京店にお持ち込みいただきました。
査定のポイント
立原杏所は江戸時代後期の画家です。
水戸藩の元、父の儒者立原翠軒が持つ広い人脈から
多くの文人と交流を持ち、南画家として江戸で有名になります。
同時代の谷文晁に師事し、山水画を得意としました。
今回の作品も細部までよく描きこまれた作品として評価しました。
●立原杏所(たちはらきょうしょ)
天明5年12月26日(1786年1月25日)水戸藩の藩儒であった立原翠軒の長男として生まれた。
幼い頃、林十江に画筆を学ぶ。
寛永8年(1796年)、父の門下で鮎画や真景図の名手であった小泉斐(壇山)などに師事
享和3年(1803年)に父が隠居し家督を継いで先手物頭、扈随頭などの職を務めた。
文化9年(1812年)、江戸小石川藩邸勤務となってからは谷文晁に師事
天保11年(1840年)、小石川の藩邸で死去。享年56(満54歳没)。
鑑定士より一言
江戸時代の掛軸は、箱の状態や箱書きが来歴を示す物として重要です。
古くからどういった持ち主を経てきたかに付加価値がつく事も多くあります。
箱の無い作品は状態が悪いもの(シミや折れ)が多く、
作家の真贋に影響が出るために相対的に評価が低くなります。
お手元に気になる掛軸作品がありましたら、こたろうまでご相談くださいませ。
この度はありがとうございました。