日本画・掛軸
寺崎広業 日本画・掛軸/仏画の買取実績
長年お住まいの家を売却されるとのことで、お問い合わせがあり、
訪問査定いたしました。
ご遺品で最後まで残されていた掛軸数十本をまとめてお買取いたしました。
その中に立派な二重箱に入った寺崎広業の掛軸がありました。
査定のポイント
寺崎広業(1866-1919)は明治大正期に活躍した日本画家です。
若くより狩野派・四条派を学び、明治南画を能くすると共に
東京美術学校で教鞭を取ります。
後に文展審査員として画壇の重鎮を務めました。
今回の「揚柳観音図」は大正3年(1914年)、作家晩年の作品です。
楊柳観音は、柳の木の枝と共に描かれ、
三十三観音図のひとつとして病苦からの救済を表す図象とされています。
厚く覆われた雲の切れ間に射す光輪に、作品の主題が込められた
佳作として、しっかりと評価いたしました。
鑑定士より一言
今回のご遺品整理では、掛軸が一番最後まで手付かずで残されていたそうです。
実際に広げて1点づつ確認するのもかなりの手間になることから、
一度も中身を見た事がない物がほとんどとの事でした。
こたろうでは、こうした掛軸も1点づつお客様と確認しながら
現地査定をしております。
気になる掛軸などがありましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。