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武井武雄 その他/豆本 刊本セットの買取実績
当社ホームページを検索いただき、ご自宅リフォームに伴う
ご遺品整理のご依頼があり、出張査定にて絵画を中心に
お買取いたしました。
査定のポイント
その中に珍しい刊本セットがあり、合わせてお譲りいただきました。
著者は武井武雄で、出身が近隣という縁あって購入されていたそうです。
武井武雄(1894-1983)は、日本で最初の童画作家として知られ、
その幅広い作画デザイン活動が近年マルチアーティストとしても見直されています。
戦前は、大正末期から始まる児童雑誌文化の一端を担い、
北原白秋や竹久夢二などとの交流を通して「童画」ジャンルを確立します。
戦後は版画の多様な技法を極め、ユーモラスで幻想的キャラクターが登場する
出版作品を多く発表します。
今回の「豆本」シリーズは自費出版で300部限定で会員に頒布されたもので、
作家のライフワークとして139冊刊行されました。
装丁デザインや詩人としてのアイデアに富んだ内容で、現在も魅力が尽きません。
全てサイン入りで32冊お譲りいただきました。
鑑定士より一言
限定本の作家サイン入りコレクションの場合、版画などのエディション作品同様の
評価が付くことがあります。
今回の武井武雄は、没後40年展などで近年再評価が進んでいることもあり、
しっかりと評価いたしました。
希少なお品物をお譲りいただきありがとうございました。





