陶器・磁器
吉川秀樹 陶器/急須 唐木工芸の買取実績
ご遺品の整理に伴い年末にお問い合わせいただき年明け早々に出張査定のご依頼をいただきました。とても陶器がお好きだったようで最後はご自身で作品も作られていたようです。
特に有田焼の花器と常滑焼の茶器が大半を占めておりました。
査定のポイント
現在の市場ではコロナの影響もあり、まだまだ自粛ムードで美術・骨董品も例外なく厳しい状況が続いていますがとりわけ茶器についてはなんとか堪えている雰囲気があります。数多くの茶器の中に吉川秀樹作の急須があり、じっくりと拝見させていただきました。吉川秀樹は常滑焼の作家で一般的に常滑焼のイメージとしては赤茶色の朱泥と呼ばれる器を連想しますが今回の作品は光沢のある銀色の急須で、焼成を繰り返すことによって生まれる表情の銀化窯変と呼ばれている作品です。
このような特徴的な作品になりますと芸術性、美術的にも高い評価となり高額な査定に繋がります。若干の使用感はありましたが欠けや大きな傷も見当たらず、高い評価をつけさせていただきました。
●吉川秀樹
昭和16年 雪堂の長男として常滑市に生まれる。
朝日陶芸展、三軌道会展、第一美術展、新構造展、長三賞陶芸展など入選。
陶業デザイン長三賞受賞。
個展多数開催。
鑑定士より一言
今回のお買い取りではあいにく破損のある器や状態の悪くなってしまった作品などもあり、すべての作品を扱うまでには至りませんでしたがご遺族のご意向も汲みながら、残していただく物も含めて最後はとても気持ちの良いお取り引きをさせていただくことができました。
こちらのお客様でも生じていたことですが、箱から出して飾ってある作品の場合、箱が残っていれば箱ありの作品として査定士の方で元の箱に納めて査定することも可能です。別に箱を保管してある場合は、査定のときに併せてお見せください。
どのようなお品物でもご処分の前に是非一度こたろうまでご相談ください