陶器・磁器
三代徳田八十吉 陶器 九谷焼 花入の買取実績
ご実家の整理に伴い出張査定のご依頼をいただきました。
お品物としましては、数多くの近代陶芸作品がありました。
どれも大切にしまわれていたものばかりで、保存状態がとても良いものばかりでした。
現在でも人気のある陶芸家の作品も多くあり、特に九谷焼の「彩釉磁器」で人間国宝に認定された三代徳田八十吉の花瓶が目を引く素敵な作品でした。
査定のポイント
徳田八十吉石川県の陶芸家で、現在では四代目となっている名工の窯元です。
三代八十吉は初代と二代から九谷焼の伝統技法を受け継ぎ、さらに独自の釉調技法へと発展させ、
世界的にも高くい評価を受け、平成9年人間国宝に認定された陶芸家の方です。
本作は三代襲名前の作品ですが、保存状態がとても良く、共箱も付いた状態ですので高価にて買取させていただきました
●作者略歴/三代徳田八十吉
1933年 石川県小松市に生まれ。
1953年 初代、二代に師事。
1977年 第24回全日本伝統工芸展最優秀賞。
1988年 三代八十吉を襲名。
1991年 第11回日本陶芸展推薦出品作「創生」グランプリ秩父宮賜杯受賞。
1993年 紫綬褒章授章。
1997年 第十回MOA岡田茂吉賞大賞受賞。
「彩釉磁器」で重要無形文化財保持者に認定。
2000年 ローマ 日本文化会館にて個展開催。
鑑定士より一言
今回の八十吉作品のみならず、お箱を含めて保存状態の良いものは、高値を付けさせていただくことが多くなります。なるべく外包や袋などなかに保管しておいていただくと、後々ご処分されるときにはより良いお値段を付けさせていただくことが多くあります。
また一般的に、襲名前の作品や若い頃に制作された作品は「前作」と呼ばれており、取引価格が低くなる傾向にはありますが、
作品自体の出来栄えにより、高値が期待される場合がありますので、まずは査定士にご相談いただければ幸いです