洋画
横井弘三 洋画/焼絵の買取実績
お父様のご遺品整理のご要望からホームページよりお問い合わせいただき、
ご訪問査定後にお買取りした美術品の中に、
大変珍しい横井弘三コレクションがありました。
査定のポイント
横井弘三(1889-1965)は長野県生まれの洋画家で、作品が戦前より評価されながら
既存の画壇界を嫌い、独自の作風と生き様を貫いた異色の作家です。
今回の作品は、晩年の1960年代に制作した焼き絵(加熱した道具で
木板に焼き線を付ける)シリーズで、線描の純粋性がナイーブアートとして
近年再評価されています。
●横井弘三 1889-1965
1889年(明治22年) 長野県飯田市生まれ
1892年(明治25) 上京し、独学で絵画を学ぶ
1915年(大正 4) 第2回二科展に初出品し新人画家に贈られる第1回樗牛賞を受賞
1923年(大正12) 関東大震災をきっかけに二科会を離れる
1930年(昭和5年) 無鑑査、自由出品のアンデパンダン展を自ら組織
1937年(昭和12年) 日本漆絵会設立
戦争を機に長野市に移住
晩年の約20年間図画教室で教えながら制作
1965年没
2016年練馬区立美術館「没後50年 日本のルソー 横井弘三の世界展」
鑑定士より一言
長年倉庫に眠っていた作品でしたが、幸い大きなダメージも無く、
希少なコレクションとしてしっかり評価させていただきました。
知られざる作家のためご家族も気が付かない状態でしたが、
再び作品に日の目を当てることが出来るよう橋渡しさせていただきます。
美術品ご整理のご用命は、こたろうまでお気軽にお問合せくださいませ。