洋画
田中忠雄 洋画/油彩画の買取実績
ご主人様の遺品整理ご要望からホームページよりお問い合わせいただき、
訪問査定後にお買取りした作品の中に田中忠雄の作品がありました。
田中忠雄はキリスト教を主題にした油彩画やステンドグラスの作品で
知られています。
後年武蔵野美術大学教授として教鞭をとった洋画家です。
査定のポイント
今回の田中忠雄作「空の鳥を見よ」は聖書の一場面を描いたもので、
背景の青い湖や空と雲がキリストの黒い描線を引き立たせており、
ルオーを思わせる力強い作品です。
引き合いの多い画題として高い評価をいたしました。
●田中忠雄
1903年 北海道札幌生まれ
1914年 牧師の父に伴い神戸へ転居
1924年 東京市の技手となり、関東大震災後の復興に関する仕事に携わる。
1926年 二科展に初入選。前田寛治に絵の指導を受ける。
1930~'32年 フランス留学。
1943年 二科会会員となる。
終戦後、上京して向井潤苦らと行動美術協会設立に参加。
1958年 武蔵野美術学校講師、後に教授。
1960年 毎日芸術賞受賞。欧米へ長期旅行
1964年 日本美術家連盟理事
1974年 武蔵野美術大学を停年退官、名誉教授
1976年 紺綬褒章受章
1977年 勲4等旭日小綬章受章
1995年 逝去。享年91歳
鑑定士より一言
ご家族の意向で今後飾る予定がない絵画との事でしたが、
こたろうでは次世代に作品をつなげて参ります。
倉庫などに眠っている絵画作品がありましたら、
お気軽にお問合せくださいませ。
この度はありがとうございました。