洋画
東郷青児 洋画/水彩画 人物画の買取実績
先代からのご遺品整理のご希望でホームページよりお問合せいただき、
訪問後お買取りした作品の中に東郷青児の作品がありました。
かつて知人に融資した際の担保だったそうですが、
今はしがらみも無いそうで、この度当社にご売却いただきました。
査定のポイント
東郷青児は、昭和時代に特色ある女性像が一世を風靡した人気洋画家で、
画廊・百貨店等でかなりの高値で販売されていました。
タッチは全く異なりますが、竹久夢二が描いた婦人画を連想される方も多いと思います。
今回の作品は紙にデッサン・グアッシュで仕上げられた小品ですが、
背景に塔のある家も描かれており、飾りやすいサイズである点も加味して評価いたしました。
●東郷青児
1897年 鹿児島県生れ。
1915年 日比谷美術館で初個展、有島生馬に師事
1916年 二科展初出品、二科賞
1921年 フランス留学。ミラノで未来派運動に参加
1928年 二科展に滞欧作23点出典
1931年 二科会会員
1938年 二科会に「九室会」が結成され顧問
1957年 日本芸術院賞
1961年 二科会会長
1969年 フランス政府から芸術文化勲章
1976年 勲二等旭日重光章。東郷青児美術館開設。
1978年 死去
鑑定士より一言
東郷青児は晩年、二科会のドンと呼ばれ、自らではなく弟子たちが描いた作品も
多くあると言われており、真贋の見極めが大事な画家となっています。
絵画作品で紙などに描かれた作品は、経年劣化によるヤケやシミなどが出るため、
湿度と温度管理された空間に保管されるのが理想的です。
倉庫に眠っている展示予定のない作品がありましたら、
お気軽にこたろうまでご相談くださいませ。
この度はありがとうございました。