洋画
平野遼 絵画・油絵 風景画の買取実績
最近生前整理を最近始められたとの事で、ご自宅の絵画作品のご売却希望があり、
LINEでお問い合わせの後、ご来店いただきました。
油彩画作品は数点お持ちとの事でしたが、その中の一点、平野遼作品を
査定いたしました。
査定のポイント
平野遼(1927-1992)は昭和時代の洋画家で、独特の筆致により「魂の画家」と
評されています。
人間の内面性を表現するような重厚なタッチと線描に作品の特色があります。
今回の作品「街角の家」も厚く塗り込められた家の壁の横を通り過ぎる人の姿が
消え入りそうな線で描かれています。若干の絵の具傷みがありましたが、
サイズも10号あり作家らしい佳品としてしっかりと評価しました。
●平野遼
1927年 大分県北海郡で誕生(本名:明)
1949年 上京 第13回新制作派展に蝋画「やまびこ」初入選
1951年 第15回自由美術家協会展「詩人」初入選
1953年 第17回同展「白い家」「兄弟」優秀作家賞受賞
1992年 65歳 没
鑑定士より一言
洋画作品の中でも絵の具を厚く塗り込める今回のような作品は、
保管されるコンディションによって絵の具のひび割れや剥落が起きやすくなります。
特に購入時の箱が失われ、湿気や温度管理のない倉庫などに保管されると
リスクが大きくなります。
お手元に飾られていない洋画作品などがありましたら、
こたろうまでお問い合わせくださいませ。
この度はありがとうございました