骨董品?ただ古いだけ?価値を見分ける方法
自宅のタンスから出てきた古い品物。「もしかして骨董品?それともただの古いもの?」と疑問に思うことがあるかもしれません。とはいえ、鑑定の知識がなく、鑑定に不慣れな方が鑑定士の行う査定や鑑定と同じ水準で骨董品を見分けることは極めて困難です。なお、「価値があるかもしれない」といった認識で骨董品を大雑把に見分けることは、不慣れな方でも可能であるといえます。今回は、不慣れな方でも覚えておきたい骨董品の見分け方をご紹介します。
■骨董品の見分け方【種類別】
骨董品の見分け方は、品物の種類によって異なります。以下では、絵画・茶道具・掛軸についてみていきます。
・絵画の見分け方
骨董品買取の中でも特に贋作(偽物)が多いのが、絵画です。近年では贋作を作るプロも多くなっているため、骨董品がどうかの見分けは難しくなってきています。とはいえ、鑑定に不慣れな方でも覚えておきたい見分ける方法があります。
鑑定に不慣れな方は、まずは描かれているサインを確認するとよいでしょう。現在ではインターネットを活用することで、さまざま作者のサインを調べることができます。インターネットで調べたサインと照らし合わし、違和感がある場合には贋作ではないかと疑ってかかることが大切です。
なお、ゴッホやピカソなどの有名作家の絵画であれば、稀少性や市場価値の高さから、一般的な市場に出回りにくいために贋作であるとの推測が可能といえます。これに対して、美術好きの方や骨董ファンのみが知る作家物では、贋作を見分けることができずに購入してしまうというケースも多いに考えられます。
「有名すぎる作品は、贋作を疑う」と覚えておくとよいかもしれません。
・茶道具の見分け方
茶道具も、贋作が多い美術品であるといわれています。陶器であれば轆轤(ろくろ)で作られ、歪みを作っているのが真贋を判断するためのポイントのひとつになります。贋作の場合は歪みがなく整いすぎていたり、光沢感が強い・均一に入っていたりなど、完璧すぎるという場合があります。作られてから年数が経っている骨董品であれば光沢感が薄れてきていることも多いので、この点もポイントのひとつです。ただし、かなり精巧な作りである場合は区別が難しいこともあります。
・掛軸の見分け方
掛軸は、多くの美術品の中でも贋作を見抜くのが難しい美術品であるといわれています。とはいえ、プリント品のような粗悪なものであれば鑑定に不慣れな場合でも見抜くことが可能です。プリント品ではない掛軸の場合は、墨で描かれているため表面には必ず凹凸があります。また、経年した紙と墨の香りがすることも特徴です。
なお、筆跡が本人のものと同一のものであっても贋作の可能性があるので、筆跡だけに頼ること無く、さまざまな観点から総合的に判断することが大切です。
骨董品や美術品の真贋を確実に見抜くには、やはりプロの鑑定士の目利きが必要不可欠です。普段から本物が置いてある骨董品店に足を運び、本物の品に触れていると、これまで知識がなかった方でも区別がつくようになるかもしれません。
■買取業者で見分けてもらうのが一番
骨董品の見分け方を種類別でご紹介しましたが、中には「作品が整いすぎていて贋作っぽく見える」という、かなり精巧な作りの「本物」の骨董品もあります。見分けがつかない場合や、贋作に近いけど確信がない場合などは、買取業者に鑑定してもらうとよいでしょう。実は買取業者であっても、目利き力がない店舗もあります。間違った査定がないようにするには、信頼できる「買取専門店」を選ぶことが大切です。
なお、鑑定してもらったけど納得がいかないという場合や不安な場合は、複数の買取専門店に鑑定を依頼するという選択肢もあります。最近では、無料で鑑定を行う買取業者も多くなっています。骨董品買取専門店の「こたろう」でも、無料鑑定を行っています。店舗での無料鑑定はもちろん、出張買取も全国無料なので、お忙しい方や骨董品の持ち運びが不安な方でも安心してご利用いただけます。気になる品物がある場合は、ぜひ一度ご利用ください。