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買取可能な絵画とは?レプリカ・ラッセン・ディズニーは値段が付く?

技術が発達した現代では、非常に質の高い複製画が売り出されています。身近な作品ではラッセンの作品やディズニー絵画の多くが複製画です。

また、非常に有名な絵画である「モナ・リザ」などの複製画も数多く世に出ています。

これらの複製品を手に入れたものの、手放そうと思った時に「絵画として買取してもらえるのか?」と思ってしまうものです。

この記事では、骨董品専門店で買取が可能な絵画を紹介しつつ、多くの方が気になるラッセンやディズニー絵画についても触れていきたいと思います。

また、後半ではこたろうが実際に買取を行った絵画も紹介していくので、是非最後まで読んでみてください。

骨董品買取専門店において絵画はどんなものでも売却が可能なのか?

絵画についての疑問を探してみたところ、この様な疑問が見つかりました。

リトグラフに美術的価値はあるのでしょうか?結構な値段がついていたり、作家のサインや本人監修なんてものがありますが。

出典・注釈:Yahoo!知恵袋

 

昨日展示会でラッセン×ディズニーの版画を1枚税抜き58万の物を2枚で税込100万で買いました。
家族に話したらクーリングオフした方が良いと言われました。
家族に言われてネットオークションを見てみたらラッセン×ディズニーの絵が2万円等で売られていてショックでした。
価値があるものだと思って買ったのですが、絵2枚に100万も払う価値はないものなのでしょうか。

出典・注釈:Yahoo!知恵袋

リトグラフとは版画の手法の1つなので、どちらの疑問も「高価な複製品に価値があるのか?」といった疑問と見て良いでしょう。

はたして、複製品は買値なりの価値があるのでしょうか?また、価値のある絵画とはどのような作品なのでしょうか?

詳しく見ていきましょう。

最も価値の高い絵画は有名・人気作品の「原画」

絵画

絵画には原画と複製画があります。当然のことですが、複製画より原画の方が高い価値があります。
中でも、市場価値のある人気作者の絵画は高価買取が期待できる絵画と言えるでしょう。

複製画も作品によっては稀に高額になることも

複製画はレプリカとも呼ばれます。
「レプリカという事は偽物では?」と思われる方がいますが、複製画は作者の合意の上で模写・複製されたもので、偽物(贋作)は模写・複製された作品を名前を偽って売り出すことを指します。
そのため、「複製画」・「レプリカ」として売り出している作品は、厳密には偽物とは言わないのです。
この複製画の技法には、様々な種類があります。

  • リトグラフ
  • グラノリトグラフ
  • オリジナルリトグラフ
  • エスタンプリトグラフ
  • ジクレー
  • オフセット
  • シルクスクリーン
  • ヘリオグラビュール
  • 工藝画

中でも、作家自身が監修し、高精度・低コストでプリントを行う「ジクレー」は、今後の美術業界に、「変革をもたらす」とも言われています。
模写・複製画が高額になる例として、2021年に有名な「モナ・リザ」の複製画が2700万円で落札されたという事例がありました。
ただし、1600年頃に描かれた複製画であり稀なケースであるため、一般的には高額買取は難しいと思った方が無難でしょう。

 
ディズニー作品は原画であるかがポイント

世界的にファンも多いディズニーの絵画は、好きな人にはたまらない逸品でしょう。
高いお金を支払って購入したものの、ふと「本当に価値があるのか?」と思う方もいらっしゃる事でしょう。
結論としては、「有名画家」が描いた「原画」であれば、高額で取引される可能性があります。
しかし、リトグラフなど複製品の場合、買値とは程遠い売却価格となってしまう可能性が高いでしょう。

ラッセンの作品もディズニー同様に原画であるかがポイント

海を題材に、鮮やかかつ神秘的な作品で知られるクリスチャン・ラッセン。
様々な場所で目にすることができる有名な画家の1人です。
ラッセンの作品は、シルクスクリーンなどの版画としても数多く販売されているため、絵画として値段が付くのは原画ではない限り難しいでしょう。

買取されている絵画のジャンルをご紹介

絵画と一言で言っても、種類・技法など多岐にわたります。
ここからは、一般的に買い取りが期待できる絵画の種類を紹介して行きます。

様々な美術様式で知られる西洋画

水彩画・油彩画・鉛筆画・パステル画など、様々な手法で描かれる西洋画。
西洋画の始まりは洞窟に描かれた壁画が始まりとされています。
西洋画では、絵画=肖像画という概念があり、14世紀から15世紀にかけてダヴィンチやラファエロが活躍したルネサンス絵画、レンブラントやフェルメールバロック絵画、ロココ絵画、新古典主義、ロマン主義と様々なアプローチで肖像画が描かれてきました。
19世紀以降、これまでの人物中心の絵画から、自然の風景の中にある「光」を正確に描く事に重きを置いた「印象派」の登場は、美術界に大きな変化をもたらします。
この印象派から派生しのが「ポスト印象派」・「新印象派」であり、ゴッホ・セザンヌなどの巨匠が有名です。
そして、20世紀の現代絵画と変化していく中で、ポスト印象派が描いてきた対象物を、幾何学的に分解し、多角的な視点から対象物を描く技法はピカソなどの画家に大きな影響を与えていきました。
日本では、東郷青児・林武などが人気の画家です。

日本の伝統を伝える日本画・掛軸

絵画
日本画と聞くと古い歴史がある様に感じますが、日本画の概念が生まれたのは明治時代です。作品には、和紙・岩絵具などが使用され、水彩画・水墨画など日本の伝統的な様式・材料を用いた絵画を指します。
1882年、日本の美術を高く評価した、アメリカの哲学者アーネスト・フェノロサが発した「Japanese painting」という言葉から、「日本画」 という概念が誕生しました。 
その後、フェノロサの通訳で助手でもあった岡倉覚三により設立された、東京美術学校の1期生に有名な横山大観がいます。
また、東京美術学校の前に明治政府の意向により設立された「工部美術学校」の1期生には、西洋画で知られる浅井忠がいました。

中国絵画

中国における絵画は、紙・墨・筆を使った水墨画で、「書画」と呼ばれる文と絵が一体になった作品が基本です。
中国の絵画の歴史は古く、最古の作品は紀元前4世紀~3世紀にかけて存在した楚の時代に描かれた作品であると言われています。
隋~漢の時代までは人物が描かれる傾向にありましたが、宋の時代以降は山水画・文人画が盛んとなっていきました。
その後、清の時代に西洋画が中国国内に流入し、中国画と西洋画を組み合わせた画風が見られる様になります。
詩・書・画・篆刻で素晴らしい才能を持ち「四絶」と称された呉昌碩、現代中国画の巨匠と言われる斉白石が代表的な作家です。

絵画買取の際の鑑定ポイントとは?

絵画を買取してもらう際、鑑定士はどのようなポイントから査定額を算出するのでしょうか?
絵画の査定額が決まる上での、重要なポイントをチェックしてみましょう。

最も重要な「作者」と「真贋」

絵画の査定でもっとも鑑定士が注目するポイントとしてあげられるのが作者です。
知名度が高く、人気のある作者の作品は高価買取が期待できます。
その分、贋作であるかどうかが重要なポイントとなってくるでしょう。主に、絵画の真贋は作者によるサイン・刻印から見分けます。

作品は模倣できたとしても、筆跡を真似することは難しく、微妙な違いから鑑定士が真贋を判断します。

誰もが気になる「作品の状態」

たくさんの絵画
美術品である絵画は、作品の状態も重要なポイントです。
水濡れはもちろん、油彩画である場合油絵の具の割れや剥がれがないかというポイントも確認されます。
絵画の保管場所としては、湿度温度が安定した直射日光の当たらない風通しの良い場所が適しているので、普段から適切な場所で保管しましょう。

価値があるのはやはり「原画」

ここまで紹介した中にもありましたが、有名画家の複製画は広く販売されています。
中には、価値の高い複製画もありますが、基本的に絵画として評価されるのは、やはり原画です。
価値のある原画をお持ちの方は、しっかりとした保存環境で保存しておきましょう。

こたろう|絵画の買取例をご紹介

ここからは、こたろうが買取した絵画作品の一部をご紹介します。
絵画の買取依頼を検討中の方は、是非参考にしてみてください。

作者名|平山郁夫

平山郁夫の作品

日本画の巨匠で昭和、平成年代で活躍した近代では最も有名な日本画家。
社寺仏閣のほかシルクロードのシリーズは特に代表的な作品として現在も高額で取り引きが行われている。
本作品は水彩によるゴルフ場を描いた作品となり、ほとんど見ることのできない作品であることから希少性の高い作品として高額でのご提示買い取りとなった。

買取価格 ¥1,350,000

作者名|向井潤吉

向井潤吉の作品

日本の茅葺き屋根の民家や原風景を多数描いてきた作者。
市場で流通する作品の数もとても少なく、現在も高値で取り引きされている。
没後30年近く経っているため多少の傷みはつきものだが本品は傷みもなく完全な状態で希少性も高いことから高価買い取りとなった。

買取価格 ¥900,000

作者名|ピカソ

ピカソの作品

ピカソ晩年の86歳の年に制作された347図柄のシリーズ作品の銅版画の一枚。
世界で最も有名な巨匠であるため人気も高く、大きな変動も無く安定して高値で取り引きされている。制作して50年以上経っているが大切に扱われていたようで、とても状態の良い作品であったことから高値での提示、買い取りとなった。

買取価格 ¥450,000

絵画の買取依頼は是非こたろうへ!

こたろうでは、洋画・日本画・中国画など様々な絵画の買取を行っています。

依頼者様が大切にしてきたコレクションですから、しっかりと鑑定を行い適正な価格を提示します。

店舗査定・出張査定はもちろん、メール・ラインによる査定も行っていますので、お気軽にご利用ください。

是非、こたろうでの買取査定を検討してみてください!

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