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骨董品を高く売るためのコツとは?買取業者の選び方やかかる税金 1/2

お手元に骨董品・古美術品はございませんか?
ご趣味でご自身で集めていた西洋アンティークや工芸品、コレクターだったご親族から譲り受けた古い陶器や焼物、中国骨董、倉庫や蔵から出てきた古民具・・・
そろそろ処分したいとお考えの方、いつかは処分しなきゃと思っている方のための情報を整理してみました。
買取業者に買取依頼をする方法や、売却時の税金のことなどもご案内します。
また生前整理・遺品整理などを予定されている方も、ぜひご参考にしてください。

    

骨董品とは?
 
はじめに「骨董品」とはどんなものかについて、少しまとめておきます。
お読みいただくと、「あっ、そういうことなのか!」と気付きを得られるかもしれませんので、以下にご紹介しておきます。 

   

●骨董品の定義
さて、日頃私たちが口にする「骨董/こっとう」とはどのような意味なのでしょうか。日本語の語源では、江戸時代から使われ始めており「ゴタゴタ/コタコタ」という擬声語だったという説があります。つまり、雑然としたものが「骨董」と言われるようになり、こうしたひとつひとつの意味を持たない物たちが「骨董品」だったようです。
ただし現在、骨董品とは主に100年以上前に製造された工芸品・美術品を意味するようになっています。古美術・古道具・アンティークなどとも呼ばれるようになっており、江戸時代からするとかなりの出世をしました。
現代においても、すべての骨董品に価値があるわけではないのですが、中には価値の高い骨董品も多数存在する場合があります。さらに、その価値は万人でなくとも、ある一人にとって価値があるものだったりするところが、骨董品の不思議なところです。そうした骨董品の売買をしているところが、骨董市だったりフリーマーケットだったりします。
もし、自分とって不要な骨董品があれば、処分する前に売却を検討してみるのがおすすめです。「あっ、これ欲しかったんだ」と思ってもらえる方のもとに骨董品が納まれば、お互いにハッピーですね。

     

●主な骨董品の種類
では、ご処分したいと思う骨董品にはどのような種類があるのでしょうか。そもそも、骨董品の種類は幅広く、買取相場は異なるものです。高額のものでは数万円から数百万円となり、逆に数百円から数千円の廉価なものもあり、相場の幅も広くなっています。また種類だけでなく、保存状態や製造年代、希少性、中古市場における価値など、諸条件によって査定金額が異なるものとなります。以下、いくつか種類ごとに内容をご案内します。
 
・絵画
大きくは日本から見て「西洋画」「日本画」「中国画」などに分けられます。使われる材料や技法、様式などによって細かく分類されます。版画なども広い意味では絵画に相当し、浮世絵も版画の技法を用いています。
特に有名な作者や作品には贋作も多く存在するため、知識と経験が豊富な鑑定士による査定が必要となります。代々大切な家宝として伝わる作品が、実は別の作者や模造したものと判明するケースが時々見受けられます。
 
・掛軸
内容としては、日本や中国の作者により、和歌や漢詩といった「書」、水墨画や水彩画(顔彩)などの「画」、書と画を組み合わせたものなどの作品で、上下二本の棒によって展開・収納される形式のものです。
日本の雪舟や円山応挙など、中国の牧谿など、高名な作者の手によるものは非常に価値が高くなるものです。
 
・茶道具
茶道に用いられる道具類を茶道具といいます。茶碗・水指・香炉をはじめとする焼物・磁器・陶器、茶釜・鉄瓶・銀瓶などの金属製の湯沸かしや金属器、木製の茶杓や柄杓など、多種多様なものが茶道具に含まれます。名のある作家や工房の作品で、木箱などの付属品や鑑定書、茶人による箱書があれば、高価で取引されることが多くなります。
 
・武具
太刀・脇差といった日本刀・刀剣、鎧・兜をはじめとする甲冑、西洋の古い武具などが含まれます。
武具の骨董的な価値は、作者やものの良し悪しに加えて、誰が使っていたのかといった情報・伝来にも左右されることがあります。ただし、そうした情報は証明することが難しく、客観的な書面が残って証明されたときに、価値があるものとして認められます。この刀剣の売買は、法的に規制されており、一定のサイズ以上の刀剣類は登録が必要であり、この登録がされていないものは、売買ができないことに注意が必要です。詳しくは銃刀法をご確認ください。
 
・工芸作品、彫刻
象牙・珊瑚・鼈甲などを使った置物、宝飾品、日用品です。翡翠をはじめとする宝石・貴金属、水晶・瑪瑙などを使ったアクセサリー類などもあります。さらには、木彫や石彫、ブロンズの彫刻、ガラスや陶磁器の食器・花瓶・急須など、漆器類、香木などが含まれます。日本のみならず、海外のものも多く存在します。
象牙はワシントン条約によって国際取引が原則禁止されたため、素材自体が入手しにくく、希少価値は高まっているのですが、世界的な潮流では象牙製品も含めて廃絶の動きは止められない流れとなっており、すでに日本から国外への売買はできなくなっています。

 

骨董品を売る主な方法
次に、具体的にどのようなところで売ることかできるか、についてご案内します。もしかすると、骨董品でなくともフリマサイト、ネットオークション、フリーマーケットなどで、ご不要のものを出品した経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。それぞれ、内容やメリット/デメリットを考えてみましょう。

    

●骨董市に出品する
骨董市とは骨董品のフリーマーケットてすが、出店の際に古物商許可証が必要なところと、不要なところがあり、主催事業者に確認しなければなりません。出店料はさほど高くはないものの、無料のところは少ないようです。
出店時には、事前の出店の申し込みや当日の品物の搬入、販売場所の設営、価格の設定など、初心者にはハードルが高い面があります。特に営利目的で継続して出店すると、法的には古物商許可証が必要になってきます。

    

●ネットオークションに出品する
オークションサイトに登録することで、手軽に出品が可能な方法です。
最低落札価格を設定することで、それ以下の価格では落札されないようにできるため、ある程度の利益を確保したい場合には有効な方法です。ただし、出品する作品の価値を把握していないと、思うように売却がすすまないこともあります。
落札後においても、割れ物の梱包や発送作業、落札相手との連絡・やり取りなど、トラブルにつながりやすい工程が多数あるので要注意です。

    

●買取業者に依頼する
買取店などには、骨董品に対して専門的な知識を有している鑑定士が在籍しているので、持込む骨董品によっては市場価値に無応じた適切な買取金額を提示してくれる可能性があります。見積りの依頼により、骨董品の相場がわかり、価値を知ることができます。多くの場合、売る側の都合に合わせて買取方法を選択できることが一般的で、買取方法としては「店舗買取」「宅地買取」「出張買取」の3つに分かれるます。相談だけであれば、骨董品の写真送付してのメール査定やLINE査定に対応しているところが多くあり、作家名が不明な骨董品でも調べてもらえます。査定を行った際には提示された金額に納得できなければ、お断りしても大丈夫です。手数料も不要なところがほとんどです。買取が成立した時には、いずれも本人確認書類(マイナンバーカードなどの身分証明書)の提示が必要となります。

   

・店舗買取
査定を依頼する売主が直接買取店に骨董品を持ち込み、来店で査定が行われる買取方法です。鑑定士と直接会話しながら店舗の雰囲気を掴めるため、安心感を得られる方法です。
メリット:その場ですぐに査定を受けて、すぐに現金化される。
デメリット:店舗に足を運ぶ手間がかかる。大きな骨董品だど運搬が大変になる。クーリングオフが不可能。

  

・宅配買取
なかなか店舗に行く時間が取れない人や、対面での査定を避けたい人に適した買取方法です。自宅に買取業者を招き入れたくないという方も利用しています。
専用の宅配キットを用意している買取業者であれば、買取業者から届く宅配キットの中に査定してほしいものを入れ、送り返すだけで完了します。
メリット:店舗に行かずに、自分の好きなタイミングで買取を依頼できる 
デメリット:丁寧な梱包が必要で、配送時の破損するリスクがある。業者によっては配送料金が自己負担になる。

  

・出張買取
鑑定士が査定を依頼する売主の自宅まで出張訪問してくる買取方法です。
依頼主側で負担するコストが少なく、その場ですぐに現金化できる。(コストの例:交通費、梱包費、郵送費)
メリット:店舗買取や宅配買取と違い、骨董品の移動がないため査定前の破損の心配がない 
デメリット:買取希望日に自宅で待機をする必要がある。自分の予定と買取業者の予定を合わすことが必要。

    

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