茶道具
古浄味/名越三昌 茶道具/唐銅花入 掛軸の買取実績
家の解体に伴い、遺品整理をされるとのことで、
インターネットで当社を検索いただき、お電話でお問い合わせいただきました。
お客様のご都合に合わせて、後日出張査定に伺いました。
査定のポイント
ご本人は作品に関して詳細不明とのことでした。
査定対処となる茶道具の中に鋳造銅器の古浄味/名越三昌の花入があり、時代感もあり、傷などもなく保存状態良いものでした。
千家十職・14代大西清右衛門の箱書も添えてとても立派な作品でしたので、高価にて買取させていただきました。
他にもたくさんの掛軸があり、ほとんど箱なしの状態でシミや虫喰いなどがあり、残念な状態でしたので、
こちらにつきましては、すべて合わせての金額を提示させていただきました。
すべてご納得いただける金額でお譲りいただきました。
●名越三昌
安土桃山時代から江戸時代初期の釜師。名は弥右衛門、号を浄味。
後世、子孫にも浄味を名乗る者がいるので区別して古浄味とも呼ばれる。
父は京都三条釜座の名越善正といわれる。弟に江戸名越家を興した名越家昌。
●大西清右衛門
茶道の千家に指定された茶道具類をつくる世襲の家柄「千家十職」うち、大西家は釜師の家。
室町時代後期、1500年代後半から400年以上続く家系で、現在は十六代清右衛門が当主。
六代目浄元から千家出入りとなり、以降九代目を除き、歴代当主は清右衛門を襲名している。
鑑定士より一言
今回の花入は、製作者本人が用意した箱ではありませんでしたが、
茶道に関わる鋳造器を制作する千家十職の職人が証明する書付がありますので、
作者が正しいものであるとの証明ができるものでした。
ただし、最近ではこうした箱書の偽造も増えていますので、その真贋と中身の作品の整合性については
こたろうの査定士にご相談ください。
この度はありがとうございました。