茶道具
初代中村道年 茶道具/黒楽茶碗 の買取実績
お祖父様の遺品整理について、当社ホームページを御覧いただき、
お電話でのお問い合わせをいただきました。
出張査定のご依頼をいただき、内容確認後、後日お訪ねいたしました。
査定のポイント
お祖父様は趣味でお茶道具や置物などの陶器を収集されていたため、
ご本人に関する詳細はご存知ではありませんでした。
およそ40点ほどの作品がありましたが、お稽古用の茶道具や
工芸品が多く含まれていました。
中に八事窯・初代中村道年の数印黒茶碗も見つかりました。
ひびがありましたが、共箱も付属しており、高価で買取させていただきました。
一部買取不可の作品もございましたが、残りの作品については、
ご納得いただける金額でお譲りいただきました。
●初代一休庵道年/中村道年
明治9年 京都の南山城富野庄出身 本名中村新太郎
全国各地で修行し、京焼・楽焼はいうまでもなく、高麗茶碗写し、
染付などさまざまな種類の陶磁器の製法を身につけた。
また、師事した作家は清水六兵衛(3年)・四代高橋道八(5年)・
粟田口帯山(2年)・真清水蔵六(3年)などがいる。
その後、北陸地方、中国地方に渡り、舞子浜にて有栖川威仁親王のもとに滞在、
楽焼を作陶し、東海地方、朝鮮半島から中国の窯業地に渡り、名古屋に戻った。
名古屋では豊楽に立ち寄り、後に知遇を得た森川如春庵から
三代高松定一を紹介される。
同氏の全面的な支援を得て八事南山に住居を提供され、
登り窯や楽焼窯を築き作陶三昧の日々を送った。
作域は広く、色絵陶・楽焼・伊賀写し・三島・御本・刷毛目・
伊羅保・染付・赤絵などの伝来の名品にせまる陶磁器を作った。
また、海部郡蟹江の数奇者渡辺忠一達に招かれ、同地で築窯し茶碗などを焼いた。
高松定一の支援により昭和区八事、守山区小幡茶臼山に築窯。
昭和十二年 病没六十二才
鑑定士より一言
お茶道具は、その価値が一般の方にはおわかりになりにくいお品物です。
こたろうでは、新旧工芸家の作品や古陶磁、掛軸など茶道具の詳細について
ご依頼のお客様にご案内しながら、査定させていただきます。
ご使用にならない茶道具がありましたら、まずはこたろうまで
ご連絡ください。
この度はありがとうございました。