日本画・掛軸
竹久夢二 絵画/墨彩画 日本画の買取実績
以前にこたろう東京店にご来店いただいたお客様より追加で絵画のお問い合わせをいただき、後日出張対応で実物を拝見し、たいへん貴重な作品をお譲りいただきました。
査定のポイント
このたびのご依頼は数社に見積もりを出され、最も高い提示をした業者に売却されるとのことでした。
ご依頼品は竹久夢二の額装品でどうしても手に入れたい作品とあり、こたろうでもしっかりと分析し、ご縁をいただけるベストの金
竹久夢二
明治17年 岡山に生まれる
明治34年 単身上京し翌年早稲田実業学校に入学
明治38年 雑誌にコマ絵が掲載されこの年学校を中退し、夢二と名乗るようになり本格的な作家活動を始める。
明治40年 結婚
明治42年 夢二画集発行、ベストセラーとなる。
その後詩や版画の制作も手掛け、昭和9年に没するまで数々の名作を世に送り出す。
現在でも「大正ロマン」の作家として全国の画廊、美術館などで企画展が行われ、多くのファンに親しまれている。額のご提示をし、最終的にお譲りいただくことが叶いました。
鑑定士より一言
全国の市場で広く紹介されている竹久夢二の作品の大半は複製された版画作品で真筆の作品はほとんど流通されておらず、いかに人気がある作家か伺えるところです。
お譲りいただいた作品は元は軸装された掛軸を、おそらく平成年代以降に額装された作品で、その際染み抜きなども同時に行われ大変綺麗な状態のものでした。
掛軸のままだと巻いて収納し、長期間出さずにいると乾燥が進み本紙が横に割れてくる恐れがあります。先の事を考えると額装に変えたほうが賢明です。
本紙は真っ直ぐ伸びた状態のままになるので割れてくる心配はまずありませんし、本紙も掛軸のように直接露出されることなくUV加工されたアクリル板によって保護されることになりますのでより安全です。
後世に伝え残さねばならない貴重な作品ですので細かいメンテナンスをし、次の方へとしっかりとバトンを渡したいと思います。