陶器・磁器
十四代 辻常陸 陶器・磁器/有田焼 染付双耳龍鳳凰文篇壷の買取実績
30年以上前に購入されたいくつかの作品をこの度断捨離されるということで、
弊社をインターネット検索頂き、お電話にて来店予約をされご来店頂きました。
お持ちいただいた作品の査定額にご納得頂けこの度ご縁頂きました。
査定のポイント
お持ちいただいた陶磁器のうち、宮内庁御用達・十四代辻常陸作の染付双耳龍鳳凰文篇壷が
特に素晴らしい出来栄えの作品でした。
辻家の先祖代々受継がれてきた技法を取り入れながらも、龍や鳳凰といった題材を大胆且つ、
繊細なる染付で巧みに仕上げる独自の作風を持ち味とし、数々の傑作を生み出した十四代辻常陸の作品です。
今回の作品もそんな龍や鳳凰が大胆に描かれた作品でした。
付属品や作品自体のコンディションも完璧で高値を付けさせて頂きました。
●十四代辻常陸
白磁発祥の地である佐賀県有田で、350年続く歴史的な窯元『辻家』に生まれる。本名、辻常喜。
辻家は仙台藩主伊達綱宗に端を発し、百十二代霊元天皇に至るまで、
辻家が生み出すその鮮麗たる磁器を認め、以後『常陸大掾(天皇直属の家臣)』の官位を賜り
『禁裏御用窯元(皇族のみのための窯元)』として現在も尚、皇室へ数々の磁器を献上している。
また国内外の万博にも出品していた。
東京工業大学の前身、東京高等工業学校窯業科を卒業。
1947年(昭和22年)に十四代 辻常陸を襲名。
第二次世界大戦後の1951年(昭和26年)、戦後初めてとなる皇室からの御用命をかわきりに、
1990年(平成2年)の明仁天皇の御即位、愛子内親王のご生誕等、皇室の大事な節目の度に
御用命を賜り、宮内庁御用達として生涯に渡り皇室と関わってきた。
皇室関係以外にも積極的に制作に打ち込み、1985年(昭和60年)にはドイツ共和国マイセン市と
有田町による姉妹協定の記念として有田焼代表として贈られている。
また、2000年(平成12年)には英国王室エドワード王子夫人へ作品を献上し、感謝状を賜っている。
2007年(平成19年)、3月15日、永眠。
享年97。
鑑定士より一言
大切にされていた作品の一部をこの度お譲り頂きました。
購入時のお値段はもちろんのこと、購入に至った経路や思いなどをお聞かせくださいました。
本当に大切になさっていたコレクションの一部を弊社に委ねてくださいました。
必ず大切にしてくださる方のもとへお届け致します。
ご縁に感謝しています。