洋画
山本彪一 絵画・油絵/静物画の買取実績
ご親戚のご遺品整理で依頼をいただき訪問査定をいたしました。
焼物や茶道具も多数ある中で、額絵では山本彪一の油彩画がありました。
絵画はやや小ぶりな4号サイズでしたが、人気の画題「バラと花瓶」でもあり、しっかりと評価しました。
査定のポイント
山本彪一(1912-1999)は昭和時代の洋画家で、鮮やかな色使いで描かれた薔薇やパリ風景が有名です。
没後も人気が衰えない数少ない作家の一人です。
数多く描かれたバラの花シリーズは、花瓶の意匠に様々な工夫があり、今回の作品にみる白磁にブルーの花器は、
花々の色彩とコントラストが美しく映える構図となっています。
この度はお譲りいただきありがとうございました。
●山本彪一
1912年 栃木県生まれ
1937年 早稲田大学商学部卒業
1942年 猪熊玄一郎に師事 新制作展出品
1943年 文展初入選
1953年 光風会会員 日展無鑑査 渡仏
1977年 パーム・コマンドール勲章受章
1999年 86歳 没
鑑定士より一言
洋画作品の二次流通価格は、作家の人気性や画題によって様々です。
物故作家でも急速に忘れられてしまう方や、人気が衰えない方がいます。
山本彪一の場合、バラなど普遍的な画題を多く描きながら、色彩や構図によって作品に個性がある為、
多くの取引が続いています。
お手元に気になる作品がありましたら、こたろうまでお問い合わせくださいませ。