洋画
向井潤吉 洋画/油彩画の買取実績
3ヶ月ほど前にこたろう東京店に絵画をお持ちくださり、ご遺品の整理でお見積りをご依頼いただきました。売却には親族で協議する必要があるため一旦、どのような評価額があるかを何社かに見積もりをとって、最終的に売却するかを判断されるとのことで、このたびこたろうでご縁をいただくことができました。
査定のポイント
絵画数点のご依頼でしたが向井潤吉の油彩画は現在では全国のごく一部の地域にしか見ることのできないのどかな日本の原風景を描いた作品で「民家の向井」と謳われ、近代の古民家を描く作家の第一人者でもあり、作品の状態、傷みなどは見受けられず4号という大きさのとても飾りやすい大きさであったこともあり、高額の査定にて提案させていただきました。
●向井潤吉
1901年 京都市生まれ
1914年 京都市立美術工芸学校予科に入学
1916年 同校を中退して関西美術院に入り、4年間洋画を学ぶ。二科展に2回出品
1927年 渡仏してルーブル美術館で名画の模写に励むほか、フォーブ風の自由制作に努める。翌年サロン・ドートンヌに出品
1930年 帰国して滞欧作11点を二科展に特別出品し、樗牛賞を受賞
1936年 二科会会員となる。たびたび従軍して戦争記録画を制作
1940年 昭和洋画奨励賞を受ける
1945年 同志と行動美術協会を結成。一貫して日本各地の民家を描き続けた
1986年 世田谷美術館で「向井潤吉展―日本の抒情・民家―」開催
1993年 世田谷区に自宅兼アトリエと所蔵作品を寄贈し、世田谷美術館分館として向井潤吉アトリエ館が開館した
1995年 死去
鑑定士より一言
こたろうでは美術品、骨董品を幅広くお買い取りさせていただいております。
特に油彩画や版画作品は積極的に強化買い取りをしており、作者や図柄、状態などを正確に見極め、さまざまな販売先を持ち合わせておりますのでお客さまから高値でのお買い取りが可能となっています。
絵画を売却する際、より高く売れる方法としてお客様にも簡単にできる準備があります。
作品はあらかじめ額縁やガラスをきれいに拭いておくとよいでしょう。絵画は長年掛けておくと額縁にほこりが溜まってきてしまいますのではたきなどで払い落としてから柔らかい布で拭き取るときれいになります。
査定の際、査定士は作品を見たときに、きれいに手入れをされていると「大事にされてきたのだな」と構えるものです。
お客様ご自身で少しでもきれいにしておくと査定のときに印象が良く映ります。
こたろうではさまざまなご相談にもお応えしておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。