茶道具を処分する5つの方法|注意点やデメリットまで徹底解説!
茶道具を処分するにあたって「手放す際の注意点があるのではないかと不安になる」「損しない処分方法が知りたい」と悩むことでしょう。
ご自宅に保管されている茶道具は、骨董品に分類されるケースも十分考えられます。作品の状態によっては買取額がつくため、損しない処分方法を押さえておくことが大切です。
本記事では、茶道具を処分する方法ついて詳しく紹介し、損しないための注意点についても解説していきます。
全て読み終える頃には、お手持ちの茶道具を適切な方法で手放す手順を理解し、後悔しない選択ができるようになります。ぜひ、最後までご覧ください。
茶道具を処分する前に確認すべき3つの内容
まずは茶道具を処分する前の確認事項を紹介します。下記の3つについて、順番に見ていきましょう。
- 制作年代はいつか
- 有名な作家の作品かどうか
- 鑑定書や付属品がついているかどうか
制作年代はいつか
「茶道具がいつの時代に作られたのか」は、価値を決めるための重要な要素です。年代が古いものである場合、希少価値が高くなると期待できるでしょう。
なぜなら茶道具の中では、焼き物や漆器は、経年とともに割れやすい特徴があるからです。市場に出回っている品数が少ない時代や産地のものなら、より高値で取引される可能性が考えられます。
有名な作家の作品かどうか
お手持ちの茶道具が有名作家の作品であれば、高値で売却できる可能性があります。たとえ年代の新しいものであっても、著名な工芸家が制作した作品はコレクターから人気があるためです。
加えて、もし歴史上の有名な人物や大名、将軍、皇室などが所有していた茶道具であり、そのことが証明されれば、高額で取引される可能性があります。処分する前に、一度確認してみると良いでしょう。
鑑定書や付属品がついているかどうか
茶道具における鑑定書の有無も、売却時の値段を左右する要素の1つです。鑑定書とは、お手持ちの茶道具が「いつ、誰によってどこで作られたか」を明確にする証明書の役割を担います。
また、鑑定書に加えて、茶道具が収納されている箱に書かれた文章である「箱書(はこがき)」の有無も確認しておきましょう。
流派の宗匠や有名な茶人が箱書されている場合が多くあり、箱書によって一定以上の価値がつくケースも珍しくないようです。
茶道具を処分する方法4つ
続いて、茶道具を処分する方法として有効な4つを紹介します。詳しい内容は以下の通りです。
- ゴミとして捨てる
- 知人や友人に譲る
- フリマアプリやネットオークションで売る
- 骨董品買取専門店で売る
それでは詳しく見ていきましょう。
ゴミとして捨てる
保管しきれなかったり、劣化が激しかったりする茶道具は、ゴミとして処分できます。お住まいの地域の分別ルールにしたがって、最適な方法で手放しましょう。
なお、素材や大きさによってゴミの出し方が変わってきます。まずは素材を確認して、どのゴミに分類されるかを判断するのが先決です。
たとえば一辺50cm以上のものは粗大ゴミと分類される地域が多く、それらのサイズを超えたものを処分する際には、費用が発生することにも注意しましょう。
知人や友人に譲る
茶道具や骨董品を好む知人・友人がいる場合は、譲渡するのも1つの手段といえます。茶道をたしなむ方が身近にいるなら、快く引き受けてくれる可能性が高いでしょう。
特に茶道具は、骨董品の中でも高額な道具である傾向があるため、作品によっては中古品でも引き取ってもらえる確率が高いといえます。
フリマアプリやネットオークションで売る
フリマアプリや美術品専門のオークションで売却するのも有効な方法です。売却するタイミングによっては、予想以上の値段で取引されるケースもあるでしょう。
リサイクルショップやオークション会社を仲介して取引するため、安心して利用できるメリットがあります。ご自身で希望価格を設定できるメリットがあります。
なお、世界的に有名なオークション会社では、Webでのオークションも同時開催している特徴があります。
たとえば「クリスティーズ」や「サザビーズ」が挙げられます。日本国内なら「毎日オークション」や「シンワオークション」が有名です。一般的に茶道具としては、後者の国内のオークションでの取扱が多くなっています。
注意点としては、オークションには落札時の売却手数料がかかることが一般的です。特に上記に挙げた大手のオークション会社へ出品委託した場合、落札の有無に関わらずカタログの掲載料や写真撮影費・運賃・保険料などが請求されることもあります。さらには出品・梱包の手間などが生じます。
また、オークションの開始価格が低めに設定されることがあり、ご自身で価値を把握していない場合、相場より安く売却されてしまう場合があることにも注意しましょう。
骨董品買取専門店で売る
茶道具を損しないように処分する方法としては、茶道具専門買取店へ売るのがおすすめです。なぜなら、茶道具の鑑定・査定には、専門的な深い知識が必要とされるからです。
茶道具を専門的に扱う買取業者なら、専門スタッフが対応するため、より正確な鑑定を実施してくれる安心感があります。
「自分で値段を設定して売却するのが不安」という方は、一度骨董品買取専門店へ相談してみるのをおすすめします。
茶道具を高く売れる買取専門店の特徴
次に、茶道具を高く売ることができる買取専門店の特徴を紹介します。下記5つの内容について、1つず確認していきましょう。
- 骨董品買取の実績が豊富である
- 出張買取を実施している
- 専門店独自の販路を持っている
- 十分な資金を確保して運営している
- 茶道具に詳しいスタッフがいる
骨董品買取の実績が豊富である
茶道具を売る際は、骨董品買取の実績と経験がある場所に依頼しましょう。茶道具の鑑定は、骨董品鑑定の中でも経験の積み重ねを必要とするからです。
茶道具買取の経験が乏しい場合、価値を見誤って安く買い取られてしまう可能性があります。かえって損してしまうため注意が必要です。
なお、お店の買取実績は、公式サイトに公開されている場合がほとんどです。茶道具を取り扱ったことがあるかを事前に確認しておきましょう。「骨董品・美術品を中心に買取を実施している」と記載があるかも重要です。
出張買取を実施している
茶道具を売却して処分するなら、出張買取に対応しているお店を利用するのがおすすめです。
出張買取は、スタッフが自宅を訪問し、査定から買取までを一貫して行うシステムです。
破損しやすい茶道具を持ち運ぶ必要がなく、安心して売却できる魅力があります。
また出張買取は、査定から売却までの流れがスムーズであり、その場でお金に換えられるのもメリットの1つです。破損のリスクがなく、金銭面のメリットがある出張買取を依頼できるお店を利用しましょう。
専門店独自の販路を持っている
処分したい茶道具を売却するなら、独自の販売ルートを所有しているお店に依頼しましょう。販売ルートが少ない場合、買取店側が買い手を見つけにくくなるからです。
骨董品買取は、売却された作品を売りさばいて生計を立てています。買い手が見つけられない場合、茶道具を安い値段で買い取られる可能性があるのです。
独自のルートを持っている専門店なら、売りさばける可能性が高い分、高価買取に対応してもらえるでしょう。
十分な資金を確保して運営している
茶道具を売る際は、十分な資金を確保して運営している店舗を利用しましょう。なぜならサービスの資金力によって、査定額に差が出るからです。
資金力が乏しい店舗に売却した場合、査定額が低くなる可能性があります。一度の買取で数百万単位の金額を即金で支払うことが難しいとなると、低く査定されることがありうると推察されます。
十分な資金を確保して運営している店舗に買取を依頼して、茶道具を損しないかたちで手放すようにしてみてください。
茶道具に詳しいスタッフがいる
茶道具を売って処分する場合は、茶道具に関する知識を持つスタッフに依頼しましょう。
作家の知名度や希少性、年代などを総合的に評価して価値をつけるため専門的な知識を必要とするからです。時代背景に詳しい鑑定士なら、より高い評価をしてくれることもあるでしょう。
茶道具を売る際は、公式サイトを確認してスタッフの経歴やスキルを確認してから利用するか検討しましょう。
茶道具を買取によって処分する際の注意点
最後に、茶道具を買取によって処分する際の注意点を確認していきましょう。詳しい内容は下記の4つです。
- 綺麗な状態で保存しておく
- 複数の茶道具はまとめて売る
- 手入れを簡単に済ませておく
- 複数の業者で査定してもらう
綺麗な状態で保存しておく
茶道具を買取してもらうためにも、綺麗な状態で保存しておきましょう。時代が古い作品ほど劣化が懸念されるためです。
また、茶道具はキズがつきやすい素材を使用している骨董品でもあるため、取り扱いには注意しましょう。
目視で確認できない小さなキズでも価値が下がる可能性があるため、売却前の作品の状態は、必ず確認しておくのをおすすめします。
複数の茶道具はまとめて売る
複数の茶道具を所有している方は、まとめて売却するのをおすすめします。まとめて売却することで、買取金額が高くつくことが期待できます。
茶道具をセットで購入する方も多いため、まとめて売却した方が需要があると判断されるでしょう。売りたい茶道具を事前にまとめておくと安心です。
手入れを簡単に済ませておく
茶道具を査定に出して処分する際は、事前に簡単な手入れをしておくと良いでしょう。
茶道具の素材には竹や木、陶器などが使用されているため、直射日光や湿気に弱いのが特徴です。古い作品ほど、経年劣化している可能性が考えられるでしょう。
査定当日までは直射日光が当たらない、乾燥した場所で保管しておくことが大切です。
複数の業者で査定してもらう
茶道具を査定する際は、複数の業者で見積もりを出してもらうのをおすすめします。なぜなら買取業者によって査定額に差が生じるからです。
はじめに選んだ1社が査定した金額が最高額であるとは言い切れません。見積もりの結果が複数集まることで、買取業者を比較検討しやすくなるでしょう。
少しでも高い査定額を出すためにも、複数の買取業者から相見積もりをとるようにしましょう。
まとめ
本記事では、茶道具を処分する方法や注意点についても紹介しました。
茶道具は、ご自身の判断で処分しようとせずに、一度査定してみるのをおすすめします。作者や年代などによっては、想定以上の価格で売却できるケースも期待できるでしょう。
なお、価値の見分けに自信がない場合は、無料鑑定の利用をご検討ください。こたろうでは、数多くの骨董品を査定してきた経験と実績から的確な査定額をご提示いたします。
詳細については下記から確認できますので、ぜひ参考にしてみてください。