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陶器と磁器の違い大全|本物・偽物を判断する基準を紹介

お手持ちの陶器や磁器を売却する際「陶器と磁器の違いがわからない」「本物か偽物かを見分けるには何で判断したらいいんだろう」疑問に思いますよね。

陶器や磁器は骨董品に分類されますが、特徴が異なるため買取額にも生じてきます。作品の状態によっては買取額が下がってしまう可能性もあるでしょう。

本記事では、陶器と磁器の違いについて詳しく解説し、本物か偽物かを判断する基準についても紹介します。

読み終える頃には、お手持ちの骨董品が陶器なのか、磁器なのかを見分ける方法が分かり、高価買取のための準備に取り掛かれるようになります。ぜひ、最後までご覧ください。

陶器と磁器の違いとは?5つの要素から解説

はじめに、陶器と磁器の違いを見極める5つの要素を紹介します。下記の順番で1つずつ確認していきましょう。

  • 歴史
  • 質感
  • 原材料
  • 製造方法
  • 熱伝導率

歴史

また、弥生時代に中国や朝鮮半島から、ろくろや窯の制作技術が伝わりました。日本の伝統的な食器に「とって」が付いてないのは、元々が陶器の国だからともいわれています。

一方、中国の文治王朝として知られている北宋の時代に発明されました。

11世紀には、留学僧が日本に中国の磁器を持ち込んだとされており、日本での磁器の起源は江戸時代であり、1610年代には肥前(佐賀県)有田で初の磁器が焼成されたようです。

質感

陶器と磁器は、質感が異なる点から見分けられます。陶器は、磁器より肉厚な質感をしており、光を通さずザラっとしているのが特徴です。

また、指ではじいた時に「ゴンッ」と鈍い音がするのも特徴の1つといえます。

一方、磁器は半分以上がガラス質で構成されているため、光の通過率が高く、表面がツルッとしている特徴があります。磁土に含まれるケイ素と釉薬がガラス化し、ツルッとした触感になるのです。

さらに、磁器は叩くと澄んだ音がするのも、陶器とは異なる特徴といえます。

原材料

陶器と磁器は、原材料の面でも違いがあり、一例ですが詳しい内容は下記の通りです。

陶器磁器
主な原料
長石の含有量10%30%
珪石の含有量40%40%
粘土の含有量50%30%

上記のように、陶器と磁器の原材は、長石と珪石の含有量に違いがあるといえます。長石と珪石は、ガラス質を構成する成分であり、陶器より磁器の方が多く含んでいるのです。

製造方法

陶器と磁器は、製造方法が異なることも特徴の1つです。なぜなら、原材料によって耐火性に差が生じるからです。

陶器の主成分は粘土であり、磁器の主成分は陶石の粉末であることから、耐火性が異なるのです。

陶器は、800〜1250℃で焼成できるのに対して、磁器は1200〜1400℃で焼成され、焼き物の中でも高温とされています。

熱伝導率

陶器と磁器では、熱伝導率が異なるのも見分けるポイントの1つです。陶器は熱伝導率が低いことから、熱しにくく冷めにくい特徴があります。

陶器には細かい孔・隙間がたくさんあるため、空気が閉じ込められ、断熱材として働きます。そのため、陶器にお湯を注いでも保温性が高く、手で持てる性質が生まれるのです。

一方、磁器は熱伝導率が高いことから、熱しやすく冷めやすい性質を持っています。陶器に比べて薄い作りをしており、熱が早く伝わるからです。

熱を帯びた磁器は、手で直接持つのに苦労する場合があり、ヨーロッパでは古くから「とって」が必要とされていた、といわれています。

日本の焼き物で有名な陶磁器

続いて、日本の焼き物として有名な陶磁器について、下記の流れで紹介します。

  • そもそも陶磁器とは?
  • 日本の代表的な陶磁器
  • その他代表的な陶磁器

それでは詳しく解説していきます。

そもそも陶磁器とは?

陶磁器とは、陶器と磁器を合わせた総称を意味します。厳密には「土器」や「炻器」などの焼き物も含めて「陶磁器」と表現されるのです。

また、陶磁器にはさまざまな種類があり、中世から現在まで作り出されている日本の代表的な窯を「日本六古窯」と呼びます。

日本の代表的な陶磁器

日本の代表的な陶磁器として、主に下記の焼き物が挙げられます。それぞれ異なる特徴を持っているため、一覧で確認していきましょう。

陶磁器の種類特徴歴史有名作家
瀬戸焼・愛知県瀬戸市を中心に作られている焼き物

・陶磁器の代名詞として「せともの」の語源にもなっている
鎌倉時代〜

加藤四郎左衛門景正が中国で技術を学び、瀬戸で開窯したのが始まり
・景正王加
・藤梅太郎
・加藤勘六
常滑焼・愛知県常滑市(知多半島)を中心に作られている焼き物

・粘土に含まれる鉄分を生かし、赤茶色の焼き物が作られている
平安時代末期(1,100年頃)〜

知多半島の丘陵地に窯が築かれ、知多半島全域で3,000基以上が発見されている
・伊奈長三
・上村白鷗
・松下三光
越前焼・耐火性が強く、表面が赤黒・赤褐色を帯びている

・水漏れしにくく、酒や穀物の保管にも使われた
平安時代末期(約800年前)〜

・最初に窯が築かれたのは、越前町小曽原(現在の越前陶芸村)いわれている

・常滑の技術が導入され、焼き締め陶が作られ始めた
・伊藤順康
・岩国英子
・宇野直
信楽焼・滋賀県信楽町を中心に作られている

・陶器に灰がふりかかってできる自然降灰釉(ビードロ釉)の手法を取り入れている
鎌倉時代中期〜(約750年前)

・壺や鉢などの日用必需品を中心に制作されていた

・室町時代(約550年前)には、茶道具に使われるようにもなった
・久保雅裕
・古谷浩一
・藤原純
丹波立杭焼・兵庫県丹波篠山市が生産地(焼き物の乾燥に適した地形として有名)

・「立杭焼」「丹波焼」とも呼ばれている
平安時代〜

・主に壺や甕(かめ)、すり鉢などが制作されていた

・1592年には茶道具としての制作も始まった

・現在では、食器・花器など民芸品を多く制作している
・市野信水
・正元直作
・大西雅文
備前焼岡山県 備前市(伊部地区)が代表的な産地
釉薬を使用せず、1200〜1300℃で焼成する
赤褐色の焼肌が特徴
古墳時代〜

・須恵器の製法が変化し、平安時代には碗や皿、瓦などが生産された

・鎌倉時代〜桃山時代にかけては、壷や甕が多く制作されていた
・金重陶陽
・山本陶秀
・伊勢崎淳

その他代表的な陶磁器

日本六古窯に該当する陶磁器以外の代表的な焼き物には、下記の10種類が挙げられます。

保存状態や作家の知名度によっては、高値で取引される傾向があるようです。まずは、お手持ちの陶磁器に確認して、高価買取に繋げましょう。

  • 膳所焼
  • 赤膚焼
  • 志野焼
  • 美濃焼
  • 九谷焼
  • 唐津焼
  • 朝日焼
  • 萬古焼
  • 無名異焼
  • 有田焼(伊万里焼)

陶器や磁器の高価買取を実現するポイント

続いて、お手持ちの陶磁器を高値で売る方法を紹介します。下記4つのポイントを押さえて、査定を依頼してみましょう。

  • 付属品も保管しておく
  • 無理に手入れをしない
  • 手に入れた経緯を把握する
  • 複数の作品をまとめて売る

付属品も保管しておく

陶磁器を高く売るには、付属の木箱や書類、鑑定書などの付属品を用意しておきましょう。なぜなら付属品の有無によって、本物の美術品であるか確認するケースもあるからです。

特に、陶磁器に示された作者や年代が読み取れない場合、付属品から割り出して価値を判断することがあります。

なお、近現代の作家は共箱が無い場合、買取額が下がってしまう傾向があるため注意が必要です。

無理に手入れをしない

陶磁器を高く売るためにも、過度な手入れを避けて保存しておくのをおすすめします。まずは、破損や汚れがないかのチェックから始めましょう。

万が一、破損や汚れが見つかった場合は、骨董品としての価値が下がってしまうため、高額買取には繋がりません。中には買取不可となる場合もあるでしょう。

陶磁器の劣化が気になる方は、専門家への修復を依頼したうえで鑑定・査定に出すと安心です。

しかし、修復しない状態で価値がつく場合もあるため、一度査定してから修復を検討すると良いでしょう。

手に入れた経緯を把握する

お手持ちの陶磁器が本物であることを証明するためにも、ご自身が手に入れた経緯を把握しておくのがポイントです。

陶磁器を始めとする骨董品は、価値が高いものほど偽物が出回っている可能性があるからです。知人から譲り受けた作品なら、知人がどのような経緯で所有していたかを確認しましょう。

万が一、その知人が亡くなっている場合は記録を確認したり、繋がりのある知人や家族を訪ねたりするのをおすすめします。

複数の作品をまとめて売る

複数の美術品を所有している場合は、まとめて売却することで高価買取に繋がるでしょう。なぜなら、買取側の人件費が削減され、査定額が加算されるからです。

特に、陶磁器のみをまとめて売却した際は、さらに買取価格がアップする場合もあるでしょう。

なお、陶磁器以外の骨董品・美術品を所有している方は、幅広い骨董品を取り扱っている店舗に買取を依頼しましょう。

陶器や磁器を高く売る方法3つ

ここからは、陶器や磁器の売却で利用したい買取方法を紹介します。ご自身の生活や作品の状態に合わせて選択しましょう。

  • 店舗買取
  • 出張買取
  • 宅配買取

店舗買取

店舗買取は、掛け軸を買取業者に直接持ち込み、売却する方法です。鑑定から査定、買取までを短時間で完結できるメリットがあります。

また、鑑定士の方と直接やり取りできるため、インターネット上での売却よりも安心して利用できます

一方、大きな作品複数の作品を一度に持ち込むのが困難であるのがデメリットです。運搬中に破損するリスクもあるため、梱包する方法にも注意しましょう。また、一般的にクーリングオフができないことにも注意が必要です。

出張買取

出張買取は、買取業者のスタッフや鑑定士が、利用者の自宅を訪問して鑑定する方法です。作品を梱包したり、店舗まで品物を運んだりする作業が発生しないメリットがあります。

サイズが大きい作品や、複数の作品を売却したい方におすすめの買取方法といえるでしょう。ウェブ上で申し込みできる店舗が多いため、自宅で売却を完結できる手軽さも魅力の1つです。

一方で、悪質な取引をしている業者が出回っている懸念点があります。優良な業者を見極めて利用することを念頭に置いておきましょう。

宅配買取

宅配買取は、買取の申込み後に梱包材を使用して、作品を送る買取方法です。出張買取同様に、ご自宅で取引が完結するメリットがあります。

加えて、対人でのやり取りがないため、気を遣うことなく、ご自分のペースで利用できるのもメリットといえます。

注意点は、査定額に満足できなかった場合、返送手数料が発生する傾向があることです。かえって損してしまうリスクがあるため、事前に買取業者に問い合わせて確認しておくと良いでしょう。

また、梱包にかかる手間や、配達中に作品が破損してしまう可能性もあります。配送時のトラブルを考慮して配送保険を適用できる配送業者を利用しましょう。

陶器や磁器の違いに関する質問

最後に、陶磁器の違いに関する質問を紹介します。下記2つの内容に回答しているため、順番に確認して、疑問を解消しましょう。

  • 陶磁器とせっ器との違いは何ですか?
  • 陶磁器とボーンチャイナとの違いは何ですか?

陶磁器とせっ器との違いは何ですか?

せっ器は、主に陶器と磁器の中間的な特徴を持っています。陶器同様に透光性がなく、磁器特有の白色が灰色に変色したものを、せっ器に分類します。

また、陶器に近い質感を持つ反面、吸水性がなく高強度なのも特徴の1つです。1200℃〜1300℃の長時間焼成を通して制作されます。

さらに叩いた時の音は、陶器よりも高く硬く澄んでおり、磁器に近いことも特徴です。

陶磁器とボーンチャイナとの違いは何ですか?

ボーンチャイナとは、粘土や長石、石英に動物の骨を粉末にして加えたものを原材料としている磁器です。ボーンは「骨」チャイナは「磁器」を意味しています。

17世紀のヨーロッパでは、自分たちの手で白磁を作ろうとしたものの、原料のカオリンがなかったため固く白い磁器はできませんでした。

代用品として牛骨灰を材料に使用したことにより、白磁に類するものができるようになったのです。

一節ですが、陶磁器の2倍ほどの強度がといわれ、軽くて薄い特徴があります。色は暖色に近い白を帯びているため、磁器と見分ける際のポイントといえるでしょう。

まとめ

本記事では、陶器と磁器の違いや、買取のポイントについて詳しく紹介しました。

陶磁器は主に原材料や質感、製法などに違いがあり、歴史的に陶器の方が古いことが特徴です。

また、さまざまな種類の陶磁器が制作されており、素人が見分けるには難しい作品もあるでしょう。お手持ちの陶磁器について、価値の見分けに自信がない方は、無料鑑定を利用するのがおすすめです。

こたろうでは、数多くの骨董品を査定してきた実績をもとに、陶磁器の的確な査定額をご提示いたします。

詳細については下記から確認できますので、ぜひ参考にしてみてください。