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価値が高い刀とは?刀の種類や評価される理由、高く売るコツ

かつて、ブラウザゲーム「刀剣乱舞」の流行をきっかけに「刀剣女子」と呼ばれる、日本刀に強い関心をもつ女性たちが注目されました。当時、備前長船刀剣博物館などの日本刀を展示する美術館や博物館に足を運ぶ彼女たちの姿がニュースとして取り上げられたことは記憶に新しいことです。また、古くから刀剣鑑賞のコレクターがいて、彼らの遺品として日本刀を目にすることがあるかもしれません。今回は、日本刀の種類と売却処分する時の方法までご案内します。

  

刀の基礎知識
刀は明治維新の廃刀令により日常的に持ち歩くことが禁止されました。さらに第二次世界大戦後にはGHQによる武装解除の一環として、一部の美術刀剣を除いて大部分が当時接収されてしまったため、民間に残る刀は少数となってしまいました。また、治安維持のため銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)や武器製造を禁止する法律などが整備され、ますます刀は陽の当たらない工芸品となってしまいました。以降、美術館・博物館の展示と刀剣武具商、少数の愛好家によって細々と蒐集が続けられてきた工芸品が刀なのです。

  

  

●そもそも刀とは?
一般的に刀というと、概ね「日本刀」を指して呼ぶ場合が多いといえます。日本刀は日本古来の武器ですが、現在では芸術品として高く評価されています。
日本刀は、日本独自の鍛冶製法で作られた刀剣類のことであり、原料の玉鋼(たまはがね)は強さとしなやかさを合わせ持ち、錆びにくいという特徴があります。したがって、玉鋼は最上質の鉄鋼として日本刀の製作には欠かせないものとなっています。日本刀の製造工程では、この玉鋼を硬軟二タイプの材質に作り分け、張り合わせることで「折れず、曲がらず、よく切れる」という日本刀の特徴がもたらされています。

●日本刀の種類
日本刀は大きくは、以下の4つのタイプに分けられます。それぞれの種類によって特性や価値が異なります。

(1)太刀(たち)
平安時代から室町時代に作られ、武士が用いた大型の刀です。 刃長は60-80cmほどの長さになります。主に戦場で騎乗兵が使用していたもので、現代においても価値の高い刀として扱われています。
(2)短刀(たんとう)
刃長30cm未満の日本刀を指し、鎌倉時代から室町時代にかけて、敵と組み合って争う「組み打ち」の際や、倒した敵の首を取るときに使用されました。江戸時代からは護身用・守り刀として使われるようになります。
(3)打刀(うちがたな)
室町時代後期より、徒戦向けに作られ、それまでの太刀に代わり武士が用いる刀剣の主流となった日本刀です。 刃長は60cm程度で、腰の帯に差し、通常は刃を上に向けて帯刀しました。接近した相手に対して素早く鞘から抜き、切りつけるまでの連続動作が可能であり、より実戦向きの形状となった日本刀です。また拵えや刀装具も凝った立派なものが取り付けられるようになりました。
(4)脇差(わきざし)
刃長が30㎝から60㎝未満程度の日本刀のことです。江戸時代以降に打刀と脇差を同時に携帯することが武士の正装として見なされるようになり、打刀に準じた名品が作られています。

また、安土桃山時代末期から江戸時代中期にあたる、1596年(慶長元年)~1763年(宝暦13年)の年代までに制作された日本刀を「新刀」と呼び、それ以前の日本刀を「古刀」と呼ぶことがあります。さらに、位列という等級が付けられることがあります。その他、「上作」「新々刀」などの評価・区分があります。

●高く評価される刀の特徴
それでは、どのような日本刀が価値があり、値段が高いものとして認められているのでしょうか。その判断ポイントを以下でご紹介します。
なんといっても「銘」が存在する刀工によって作られた刀剣類は価値が高いとされやすいといえます。
日本刀には銘が刻まれた「在銘」と銘のない「無銘」の2種類があります。ほとんどの銘は、柄に嵌め込むまれた「中子」という刀身の根元に刻まれています。銘は刀剣登録証に記載があり、こちらで確認できますが、登録証が他の刀と入れ替わってしまうケースがありえますので、正確には柄を分解して中子を確認します。
「虎徹」や「正宗」「村正」「包平」などの銘がある名刀は、時代劇や小説で知っている方も多いと思いますが、これらの在銘があればもちろん価値があるものです。また江戸時代後期に編纂された「懐宝剣尺」と「古今鍛冶備考」でのランク付けで、最高位に選ばれた15刀工「最上大業物」による名刀などもあります。ただし、銘があれば全て高価というわけでもありません。それは、有名な銘の日本刀は古くから贋作が制作されています。また、有名な銘と同銘で別人のものであったりするケースもあります。一方、無銘であっても刀工によって作られた日本刀であっても、出来栄えの美しさがあれば価値の高い日本刀となる可能性もあります。銘の有無だけではない評価があります。
逆に、「磨上げ」などで元々の刀長が切り詰められたものは評価が下がります。

  

刀の価値が高い理由
所有に制限がかかっている日本刀ですが、わずかですが現在でも刀鍛冶により新たな現代刀が制作されています。その技術の高さから、非常に高額の美術的な価値がある日本刀となっています。古い刀でも、上記でご案内した通り戦後、美術的な価値があるものが残されていますので、保存状態が良いものであれば、その価値は高いものとなっています。一般的になぜ日本刀が価値の高いものとして認められているかについては以下の2点によるものと思われます。

  

●宝飾品として扱われているから
戦闘での武器として生まれた日本刀ですが、現代では武器・実用品としてではなく宝飾品・美術品として取引されていることなります。日本刀の輝きや造形の美しさが、芸術品として高く評価されていることになります。刃文や反りなどの様子が鑑賞のポイントです。

●希少性が高いから
現代の日本では、古来から残っているものが少数となっています。また令和時代の今日、新たに製造される日本刀の数も多くありません。そもそも、古今問わず、日本刀は一度に大量生産ができません。日本刀は刀匠によって丁寧に作られるため日本刀自体、数に限りがあります。とくに、人気の刀は欲しくても簡単に手に入らないため、基本的には価値が上がっていく傾向があります。特に著名な刀匠による「国宝級」と格付けされている日本刀は、流通しているものもがごくわずかとなりますので、歴史的価値も高いものとなります。

  

刀を高く売るコツ
もし、遺品として引き継いだ刀がある場合、場合によってはご処分を検討されることがあるでしょう。以下で、なるべく刀の価値を高め、高額で買い取ってもらうためのポイントをご紹介します。

 

●できるだけ早く売る
まず、保管や手入れに自信がない場合、劣化前にできるだけ早く売れば、価値を落とさずに売却できることになります。日本刀の切れ味や美しさを保ち続けるための適切な手入れは難しいと言われています。適切な手入れができなければ刀の劣化は早く進んでしまいます。そのため、刀の管理に不慣れであれば、できるだけ早いご売却がおすすめです。

●鑑定を依頼する
鑑定書を発行してもらえば刀の価値が上がるケースがあります。依頼先としては日本美術刀剣保存協会がありますので、こちらに鑑定を依頼するとよいでしょう。特別重要刀剣などの指定も行っています。ただし鑑定には数万円の費用がかかるため、注意が必要です。

●錆を防ぐ
刀にとっての大敵は、なんといっても錆です。刀は錆が生じると価値が下がってしまいます。基本は、古い油を拭いとって、新しい油を塗りかえるメンテナンスを定期的に行うことが必要です。油は丁子油を使用し、打粉と拭い紙やネルを使用して、油の塗替えを行います。この手入れが大切で、錆は普段から発生しないように気を付ける必要があります。万一、錆が発生した場合は、早めに落とす必要があります。状態により刀剣の素人でも、可能なケースはありますが、素人が無理やりに研磨して錆を落とすと、刀身を痛めたり、作業中にご自身がケガをすることも考えられます。そのため、刀剣の専門店に相談いただくことが良いでしょう。もちろん作業費用がかかりますので、売却を前提とする場合、売却金額よりも刀を研いでもらった代金のほうが高くなってしまうことがないように、事前に査定してもらうことがオススメです。

●登録証を確認
日本刀・薙刀の刃などは刀剣登録証がないと、売買できません。所有者と刀剣の詳細を届け出た名刺大の証書です。もし、刀剣登録証がない場合、こちらの登録証の取得してから売却することになります。

●専門知識がある業者で査定してもらう
日本刀の査定は、刀剣専門店もしくは美術関係の買取店で査定してもらいましょう。刀の査定には専門知識が必要です。買取品目に刀があるか、および売買の実績をホームページで確認することがよいでしょう。

 

貴重な刀は保管が大切! 価値を見極めて、適切に売却を
刀は、骨董品・美術品の中でも流通量が少なく、特殊なジャンルのものとなります。本来求められた刃物としての機能・切れ味などは評価にはなっていませんかが、機能美としての評価がされるものとなっています。骨董品買取こたろうでは、刀の査定・買取を強化しています。ご処分をお考えの日本刀がありましたら、ぜひこたろうにお問い合わせ、ご相談ください。

 

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