洋画
鳥海青児 洋画/油彩画の買取実績
長年の絵画収集品をご整理希望で、ホームページより査定ご用命いただいたきました。
査定させていただいた作品の中に、洋画家・鳥海青児の「ピカドール」がありました。
査定のポイント
神奈川県出身の鳥海青児は、厚く塗り込められた画面に落ち着いた色調の作風
で知られています。
その独自の世界観は、抽象的なフォルムや構成によって日本の風土性を
追求するものとして高い評価を受けています。
今回の作品「ピカドール」は、スペインの闘牛に登場する馬上で槍を持った人物です。
1958年に何点か制作されたシリーズで、作家を代表する人気作品となっています。
●鳥海青児 (ちょうかいせいじ)
1902年(明治35年)神奈川県生まれ
1924年(大正13年)春陽会展に入選。以後1930年(昭和5年)まで連続入選
1930年(昭和5年) フランスパリ渡欧
1932年(昭和7年) アルジェリアからモロッコへ旅行
1933年(昭和8年) 春陽会会員になる
1938年(昭和13年)中国旅行
1943年(昭和18年)春陽会を脱退し、独立美術協会会員となる
1957年(昭和32年)ヨーロッパ旅行。第4回サンパウロ・ビエンナーレ出品
1959年(昭和34年)エジプト、イラン、イラク、インドへ旅行
1963年(昭和38年)中川一政を団長とする画家代表団の一員として中国を訪問
1972年(昭和47年)死去。享年70
鑑定士より一言
油彩画は高温多湿な環境に弱く、保管状態によっては画面の絵具に
ひび割れなどを起こしやすくなります。
展示されなくなった作品の保管場所に空調や湿気の管理がない場合、
定期的なチェックをおすすめします。
こたろうでは絵画作品の鑑定を承っておりますので、お気軽にお問合せくださいませ。
この度はありがとうございました。