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鐘の音・除夜の鐘・梵鐘/三井寺・平等院・神護寺・岡本太郎

●除夜の鐘 

「ねぇ、ねえ、大晦日に撞く鐘をなんで”除夜の鐘”というの?」 

「えっーと、んー、なんでやろ?」 

「ぼーっと生きてんじゃねぇよ!」 

と、チコちゃんに叱られるので、これは覚えておこう。 

「除夜」とは「一年最後の日」のことである。 

なぜ108回鐘を撞くかいえば、よく知られているように人間の持つ煩悩が108あるからというのであるが、そもそも煩悩とはなにか?煩悩とは、人の心の中で苦しめるもので、心が満たされているようでも、苦しみがどこかにあるという仏教の考えとのことである。では、なぜ煩悩が108かというと・・・、それはWikipediaをご覧いただきたい。 

●梵鐘 

梵鐘。寺院にある鐘はそう呼ばれる。ついでに「梵」とはサンスクリット語で「神聖」の意味で、寺院にある鐘は神聖な鐘という意味になる。したがって、時計台の鐘は梵鐘ではない。 

この梵鐘、やはりいい音を出すには技術がいるようである。実は二次放物線を描くようなその形状において、肉厚は均一ではないものが良いという。良い音を発するような工夫として、中ほどが薄く底部にかけて肉厚になっているという。おそらく、撞木で撞く部分が湾曲して音を増幅させるような構造ではないかと思われる。 

2021年6月30日、梵鐘業界(?)を揺るがす衝撃的なニュースが流れた。鋳造銅器で知られる富山県高岡市における老舗鋳造所・老子製作所の経営破綻・民事再生申請である。実はこの会社は梵鐘製造の最大大手でそのシェアは70%を占めるといわれている。コロナ禍で寺院の参拝が減り、その影響とみられるがトップシェアのメーカーが経営破綻するというのは文化の伝承においても、多大な影響を残すことになる。ぜひとも事業の継承を祈るばかりである。 

●日本三名鐘 

「日本三名鐘」と呼ばれる寺院の梵鐘がある。音色の良さで知られる一つは滋賀県の三井寺/園城寺の鐘。二つ目は装飾美しいと称される京都府・平等院の鐘。三つ目は京都府・神護寺で藤原敏行揮毫の銘が刻まれており銘の美しさが評価されているという国宝の鐘である。 

伝説ではあるが、梵鐘で有名なのが和歌山県・道成寺の鐘。安珍という僧に思いをよせた清姫という娘がその思いを募らせ、ついには蛇となって安珍を追い続けたという。そして、逃げ込んだ梵鐘に絡みついて蛇が吐いた炎で梵鐘ごと二人が燃え尽きたという、仏教の説話で知られている。実はその後に、道成寺で再建された梵鐘にも怨霊が祟り、音が良くなかったために山の中に打ち捨てられた。そして戦国時代、豊臣秀吉の家来が戦中にこの梵鐘を見つけ、供養して納めたものが京都・妙満寺に今も伝わるという。 

●芸術は爆発だ、の鐘 

大阪の方であればおなじみの大阪万博公園の太陽の塔。そのデザインを担当したのが芸術家・岡本太郎である。東京の方であれば渋谷駅構内で「明日の神話」という壁画を見ることができる。岡本は1996年に亡くなったが、生前出演していたテレビCМが数種類ある。そのなかで1980年代に放映されたVTRテープのシリーズCМで岡本は「芸術は爆発だ!」というセリフを発するのであるが、その中の一つのCМで岡本が両手にハンマーを持ち、釣鐘を叩くシーンがある。その鐘の上部は幾本もの角が生えている独特のものである。その釣鐘と思われるものが現在も東京・青山の岡本太郎記念館前庭に残されている。記念館の釣鐘以外にも、岡本がデザインした釣鐘があり、愛知県名古屋市の寺院と群馬県前橋市の公園に残っている。 

かつては時を知らす音として、生活に即していた鐘の音であるが、大晦日を除いて現在は騒音源として忌み嫌われている存在となってしまった。いまひとたびの悠久の時間の中で鐘の音に耳を傾ける余裕が欲しいと思うのは編集子だけであろうか。 

 

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