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芸術と脳科学 芸術鑑賞と健康/内側眼窩前頭皮質 /世界最古の芸術/アートの効用

●芸術鑑賞と健康  

芸術の秋がきた。 

美術・音楽・舞台鑑賞、自身で製作する絵・書・作陶・楽器の演奏など芸術に関する楽しみは限りないですね。 

コロナ禍で移動制限、人と会えず外飲食も出来ない等々ストレスは溜まっていく一方のうえ、美術展も中止されたりし美術と接する機会が減ったことが思っていた以上にストレスとなった気がします。 

その芸術鑑賞が、脳の活性化につながり、健康に大きく関わっていることが近年科学的にわかってきているといいます。 

なんとカナダでは、2018年から医師が治療の一環として痛みや高血圧・高コレステロール症・ストレスを抱えた患者が美術館に行ってアート作品を鑑賞する処方が始まっているとか。アートは薬の代わりにはならなくとも、医学的な治療の可能性がある。ということです。 

●内側眼窩前頭皮質 

美と脳の科学的の関係。ちょっと難しい言葉が入りますが紹介します。「神経美学」という学問の研究者によると、視覚や聴覚で受け取った刺激は脳の別々の場所で受け止めていても、美しいと感じるとどちらも同じ部位が活発に反応しているそう。 

そこは、内側眼窩前頭皮質(ないそくがんかぜんとうひしつ)という眉間の奥、前頭葉の底の方にある部位で、脳内の快・報酬系といわれる神経回路にあります。ある行動をして良いこと(報酬)があった時に快を感じて「またやろう」という意欲をだすのだとか。 

素晴らしい絵や音楽に出会い感動したとき、「元気がでた」、「前向きに頑張ろう」と思えたりするのはこの働きのおかげということなのです。 

皆経験的にわかっていて、芸術で心を満たそうとするのは本能的といえるのでしょう。 

●世界最古の芸術 

芸術を欲するのが人間の本能なら、世界最古の芸術といわれているものはなんだろう。 

有名なのはラスコーの洞窟壁画がありますね。フランスの西南部にある洞窟の壁には、数百の馬・山羊・野牛・人間・幾何学模様の刻線画、顔料を吹き付けて刻印した人間の手形があり、これらは2万年前の後期旧石器時代のクロマニヨン人によって描かれていました。確か教科書に掲載された写真ではじめてみたと思いますが、今でも生き生きとした描写に感嘆します。 

立体ではフランスで発見された「ブラッサンプイの婦人」。マンモスの牙に繊細な彫刻を施してある。2万5千年前と考えられ女性かどうかははっきりしませんが、人間の顔をかたどった最古の作品の一つです。 

近年発見や研究は進み、現在知られている中で最古のアートは、インドネシアで発見された、イガイの貝殻に刻まれたジグザグ模様で、約54万年前にホモ・エレクトスが彫ったと考えられています。また、南アフリカのブロンボス洞窟で見つかった「#」のような印は、7万3000年前に初期のホモ・サピエンスが描きました。 

世界最古とみられる動物の壁画は、インドネシアの洞窟で見つかり、4万5千5百年前に描かれたイノシシの絵です。 

遺物の研究による人類の祖先の発生や移動の歴史も興味深いですが、なぜ装飾品を作るのか、絵を描くのか、自然界への畏れ、祈り、宗教のはじまり等、謎は多く想像出来るのはとても面白い。 

原始の人々も描くことや観ることに快を感じたとすれば、必然だったのも理解できます。 

●アートの効用 

創作活動で五感を刺激することにより脳を活性化させ、認知症の症状を改善または進行を抑制するという「臨床美術(クリニカルアート)」。 

認知症は、身体の機能を失っていく病気。そんな中で作品を生み出し、それを褒められると自信が生まれ、生きる意欲をとり戻し自己肯定感や生活の質の向上にもつながっていくといいます。 

他の研究でも、注意機能の改善や、記憶や言葉の流暢さの向上など、数多く報告されています。 

高齢化の進行が早い日本では、2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると予測されているとか。2025年なんてすぐそこ!ウオーキングや体操、ジム通いもいいけれど、芸術鑑賞で認知症予防や改善ができるならばこんなにいいことはありません。 

シンガーをしている友人は、老人施設に懐かしい童謡や民謡を唄いに行きます。認知症で表情がないおじいさんが急に一緒に歌いだしたり、施設の職員さんが驚くことがまま起こるという。とても大事なことだと思います。 

アートによる試みは高齢者だけでなく、子供の感性教育や一般社会人のメンタルヘルスケアにも広がっています。やる気がでたり、鬱の症状が改善すれば、引きこもりの問題などにもよい影響が期待出来そうです。 

ニューヨークでは、ビジネスマンがわざわざ通勤前に時間を作って美術館の朝の鑑賞プログラムに参加する姿が見られるのだそう。学芸員の悩みに、大学院を卒業したような知識人しか来ないことがあがるくらいにエグゼクティブが通うのは、創造性や論理的思考力を高めるためにアートが有効だと認識されているのです。 

アート鑑賞が大好きな自分は認知症大丈夫?? 

こんなに健康にもいいことづくめ。活用しない手はないですね。

   

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